新光時計店

 先日、テレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組で、瀬戸内海の小島にある時計店の話をやっていた。見た人も多いと思う。修理の映像は、当然編集が入りまくりだと思うのですべての作業が入っているとは考えていないけど、気になった点がいくつか。

 指サックなしですべての部品にべたべた触っていたけど、皮脂がつかないのかな。年寄りだからもう分泌されないのだろうか。

 ひげゼンマイが汚れていると言っていたが、どういう掃除をしたんだろう。

 主ゼンマイを交換した後、裏蓋を閉めて修理完了、あと何十年でも動くと言っていたけど、歩度調整はしたのだろうか。

 他で断られた時計も直す伝説の時計屋とのことだったが、なぜ直せるのかがよくわからなかった。結局、めんどうで他がやらない仕事も引き受けるということだけなのか。技術的なすごさを期待して見ていたので、やや拍子抜けだ。時計修理の番組というよりは、大量消費から物を修理して使うような考え方が広がってきたことを伝える番組のようだったから、時計好きには物足りなかったのかもしれない。