John Harrison JH003WH

　これも失敗事例の一つかもしれない。この時計をそれほど欲しいと思ったわけではなかったが、某オークションストアがまとまった数を出品していたためか入札価格が非常に低かったこと、機械式でマルチカレンダー装備だったことからちょっと興味があり軽い気持ちで入札したら、そのまま落札してしまったというものだ。

　基本的に、ロレックスのデイトナを模倣したデザイン。クロノグラフはないのにタキメーター目盛りが付いているのはご愛敬。シースルーだけど、見えるのは中途半端な彫り込みのムーブメントばかり。針が背景のムーブメントに溶け込んでしまうため視認性が悪く、暗い場所では時間がわからない。クロノプッシュボタンを模したカレンダー調整ボタンは、何かの弾みで押してしまいやすい。

　しかし、装着感は買値以上。視認性を改善できれば、時計として実用にできるかも。ということで、針に赤色塗料を塗ってみたり、夜光塗料を塗ってみたりしたけど、余り改善せず見栄えも悪い。そこで、ofriから針を取り寄せ、交換してみた。多少見やすくなったけど、根本的に背景が美しくないスケムーであることが問題なのである。そこで、文字盤をシースルーでないものにしようと画策しているが、妙案が浮かばない。マルチカレンダーの日付と24時間計は残したいし、プリンターで印刷したような平面文字盤はいやだし・・・

　ということで、今も構想を練っている最中。買い物としては失敗に入るが、遊び・工作の素材としては十分元が取れそう。

【ベゼル径・厚さ・重さ】約4１× 12mm 139g
【ムーブメント】自動巻(手巻き可）秒針停止機能　21600振動
【仕様】マルチカレンダー（月・日付・曜日）24時間計　両面スケルトン　日常生活防水　3針（時・分・秒）蓄光指針（秒針以外）