ORIENT King Master WZ0341EM

　回転計算尺付きの機械式時計でオリエント製、しかも安いということで購入してみた。回転計算尺は、防水性を考慮したのか、回転ベゼル式ではなく、四時位置の専用竜頭を回してインナーベゼルを回転させる方式。腕につけた状態での操作は大変やりにくい。しかも、バックラッシュが大きいため、計算結果のばらつきが大きい。目盛りの印刷精度によるばらつきだってあるはずだが、それを無視できるくらい、ガタが大きい。これだけでもういやになってしまった。現実には回転計算尺なんてほとんど使わないんだけど、回転ベゼルを回して目盛りを合わせるのがやりづらくて楽しくない上に、誤差が大きいんでは所有していたくもない。

　カレンダーは、日付がごく普通の窓表示で、曜日は文字盤に印刷された文字を矢印が回転しながら指し示すタイプ。矢印の色は赤と黒のどちらかを選べる。

　結局、この時計は一度使っただけで売却した。

【ケース幅・厚さ・重さ】約41 × 12mm 154g
【ムーブメント】自動巻(手巻き不可）秒針停止機能なし　21600振動
【仕様】回転計算尺　カレンダー（日、曜日）　5気圧防水　蓄光（インデックス、時針、分針）