BLACKBIRD比較

 本物と偽物を比べてみると、やはりパチはガチにかなわないと思う一方、価格差を考えるとパチもよくできていると言うのが本音。両者の違いを順不同で箇条書き的にまとめてみる。

風防・・・前述の通り、パチは青色反射コート。
ベゼル・・・パチはクロノマットを流用しているためか、右には回転しない。ガチは両方向に回転する。パチはライダータブを含め、各エッジが立っているのでさわると痛い。長袖シャツの袖も引っかかりやすい。
蓄光・・・針もインデックスも、ガチはかなり光る。暗くして6,7時間たっても、暗闇の中で時刻がわかる。パチは最初から発光量が少なく、じきに見えなくなる。
インデックス・・・パチよりガチの方が幅広で存在感がある。でも、パチのサイズも悪くない。
カレンダー・・・ガチは変更禁止時間帯がある。パチは、空回りするのでしたくてもできない。かつ、できない時間帯が長い。
クロノボタン・・・ガチは遊びを除いたストロークがパチより短く、やや軽い。先端の高さがガチの方が高い。個人的にはパチの高さの方が好み。
ケース・・・サイドのポリッシュ部の平滑さが微妙に違う。これが輝きのわずかな違いにつながっていると思う。また、ガチは鍛造を何度も繰り返して作られるので固いということになっているが、傷の付きやすさは同じくらい。ガチが期待したほどではないのか、パチが意外に優れているのかは不明。
ブレスレット・・・表面のヘアラインは一見互角だが、光の角度によってはパチの方に手作りテイストが出る。また、各コマ、クラスプの加工精度はよくない。
文字盤・・・文字の大きさが微妙に違っているがほとんど気にならない。一番気になるのは色。ガチはつや消し黒だが角度により漆黒に見える。パチは、中途半端なつや消しで反射光が目障り。ある角度ではガチと同様に漆黒に見えるときがある。
12時のライダータブのルミナスポイント・・・パチは加工が粗く、蓄光材が緑色すぎる。
ムーブメント…パチは中華7751改、ガチは2892-2+DD4500。パチは片方向巻き上げに対してガチは両方向巻き上げなので、ローターがぐるぐる空回りする振動は感じない。時間あわせの時に秒針が動き出してから分針が動き出すまで2,30秒のタイムラグがあるのは同じ。

 いろいろ書いたが、ルミナスポイントと風防のコートと文字盤のつや消しを改善すれば、パチでもかなりいけそうだ(もちろんぱっと見の外観だけの話)。