Stuhrling Original "Cuvette"

 ネット徘徊をしているときにこの時計を見つけた。
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あまり見たことがない雰囲気の時計で、非常に興味をそそられたが、レビューを見ると
「自動巻の音がうるさい」という評価が。もしかしたら、PARNISと同じか?
他のモデルも含めいろいろ調べたが、PARNISと同じムーブメントを使っている
確証は得られなかった。

レビュー全体としては好評価の方が多いし、安い時計なのでネタを買うつもりで
クリックしてみた。今年の初購入時計だ。
悩んでいる間に価格が$25値上がりしたのが悔しいところ。

Stuhrlingのuは、ほんとはuウムラウトである。ドイツっぽい名前だから、いわゆる
中華製ドイツ時計だと思っていたが、どうもアメリカの会社らしい(でも製品を
作っているのはたぶん中国だろう。根拠はないが)。

届いた物を見てみると、値段なりの部分はあるが、思ったよりもいい。
PARNISより安いが、こちらの方がずっといい。

箱は、棺桶のような細長い箱。取説、2年間国際保証書、社名入りクロス、などが付いている。
いずれも高級感などはないが、なんとか体裁を整えようというがんばりが伝わってくる。
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さて、時計を見てみよう。
文字盤はグレー。6時位置のスモセコのサブダイアルを中心に、
ゆらゆらと放射状に広がっていく波目模様が特徴的。
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インデックスはアプライドに見えるけど、そうじゃないかもしれない。
長短針はソード型で、形自体は嫌いじゃないけど、やや安っぽい仕上げ。
もう少し長ければ申し分ないんだが。
秒針は黒塗装で可もなく不可もなし。先端が光っているが、塗装が乗っていない部分があるようだ。
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風防は平面。少しでもカーブしているとまた雰囲気が違うのだが、これはこれでよい。
材質は"KRYSTERNA CRYSTAL"という商品名で、傷が付きにくいそうだが、あまり期待はしていない。
低反射コートはしてないようだが、平面風防ということもあってあまり気にならない。

ケースは、斜め上(風防側)から見ると非常に薄く見える。これはスカーゲン的ケース形状のため。
裏蓋は文字盤より小さいので、文字盤にアクセスするためにはベゼルを外す必要がある。
形状は悪くないし、仕上げも値段の割にはよい。
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竜頭の面取りがないが、薄く出っ張りが少ないので、手の甲への干渉はほとんど感じない。

ムーブメントはPARNISとは違うものだった。
レビューでも「うるさい」と書かれていた音は、PARNISのような摺動音ではなく、
オリエントスターのムーブメントで感じる、ぶるんぶるんという音を大きくしたような感じ。
静かな場所ではわりと耳につくが、個人的には許容範囲ぎりぎりと言ったところ。
手巻きの感触は、軽いがそれほどよくはない。

シースルーバックから見えるムーブメントは、全面にコートドジュネーヴが施されているが、
構造には取り立てて特徴はない。中華製かもしれない。ローターに刻まれたロゴは
彫りではなくプレスだろう。
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竹符模様のストラップは牛革型押しと思われるが、長さが85mm+125mmあり、腕の太い自分にも
十分な長さ。これは助かる。
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【ケース径・厚さ・重さ】約40 x 11mm 62g
【ムーブメント】自動巻(ハックなし、手巻き可) 21600振動
【仕様】蓄光なし、カレンダー(日付)