時計いじり

 現在、遅々として進んでいない時計いじりがある。
マークXVスピットファイアー(パチ)の蓄光塗り替えだ。

 本物のマークXVスピットファイアーを見たことがないから、蓄光材の色味がわからないのだが、
所有するパチの蓄光があまりにも緑緑していて気に入らないので、白色のものに塗り替えようと考えた。
針の蓄光材は、溶剤に浸けておいたらすぐ取れた。だが、文字盤のインデックスはなかなかしぶとい。
各種の溶剤に長時間浸しておいて、ふやけたところでようやく除去できた。

 さて、使う蓄光材だが、これの選定も一苦労。真っ白なものがなかなか見つからないのだ。
「白」と書いてあっても、実物はうすい緑色というものばかり。
パチでも安物中華時計でも、真っ白の蓄光材を使っているのだから、どこかで
手にはいるはずだ。

 最終的には、オークションでの入手となった。
白と薄緑の蓄光材と結合剤と色合わせ用の粉末などがセットになったもの。
厳密には白と言っても薄緑の蓄光材に白の光らない粉末を混ぜたもののようだが、
まあいいや。

 材料調達と並行で悩んでいたのは、針への塗料の塗り方。どうやって塗ればいいのか
全然イメージできない。しかし、塗料の表面張力を利用することを2chで教えてもらい、
ようやく塗り方がイメージできた。

 いよいよ塗装である。小さな短冊形に切ったプラスティック片に、蓄光材を盛る。
そして、針の裏側に膜を作るように塗る。ペンキを塗るというよりは、壁土を塗るイメージ。
何とか塗れた。もちろん、一回でうまくいくはずはなく、蓄光材の割合やら粘度やらを変え、
何度かやり直しての結果である。
イメージ 1

それでも光り方にムラがあったりして、100%満足できるレベルではないが。

 次はインデックス。マークXVの場合、蓄光は12・3・6・9時の4カ所だけだが、部品が非常に
小さいのでやっかいだ。とにかく一度やってみたが、縁の内側にきれいに入れるのは困難。
蓄光材の割合が少ないと、半透明になってしまう。割合を増やすと塗りにくい。
蓄光材の粒径が意外に大きいこともわかった。

 蓄光材の粒子については、乳鉢で擦れば細かくできるかもしれない。問題は、縁からはみ出さずに
きれいに塗るにはどうしたらいいか、ということだ。これが解決しなくて、いまだに
完成していない。

 こういうことをやるには、気力と作業に集中できるある程度まとまった時間が必要だが、
現状では怪獣の攻撃を受けやすい。たまに怪獣が早く寝てしまった時などはチャンスだが、
そんな時に限って気力が湧かなかったりする。

マークXVも早くローテーションに復帰させたいので、何とかしなければと思っている。