結局CASIO EQW-M710D-2AJF
燃え上がる思いがあって買ったわけではありませんが、目的がはっきりしていますので、
買っただけで満足してほとんど使用していない時計よりはよいのかもしれません。
自宅の電波掛け時計が問題なく電波を受信していますから、
電波状態については心配していませんでした。
掛け時計やweb時計との差は約0.5秒以内で、基準時計としては全く問題ありません。
二次電池がどれくらいもつのかという点について、
3年くらいでだめになるという話があることは前に書きましたが、
この時計はけっこう多機能なので、もしこれらをフルに使っていたら
乾電池では1年ももたない可能性があり、ソーラー電池化は必然的なのではないか、
なんて考えもふと浮かびました。
たまにクロノグラフを使う程度の使い方だったら、
もっと長く使えるんじゃないかという気がしますが、
まあそんな気がするだけです。これからそれを検証していこうと思います。
多機能クォーツ時計はこれが初体験ですので、
これが普通なのか、このメーカー・シリーズだけの特徴なのかということはわからないのですが、
気がついた点をいくつか。
この時計は1/100秒の計測ができ、それをアナログ表示します。
9時位置の針が1/100秒計、中央秒針が1/10秒計、3時位置の針が積算計として動作します。
計測中に1/100秒計がどういう動きをするのか興味がありましたが、
やってみると計測中は1/100秒計が全く動かないことがわかりました。なるほどという感じです。
1/10秒計は1周1秒で回りますが、スタートから30秒で止まってしまい、
積算計だけがちくたくと1秒刻みで動いています。
節電のためだと思いますが、おもしろくないです。
ここでストップボタンを押すと、1/100秒計と1/10秒計が動いて、計測した時間を示します。
再スタートさせた時の動きも違和感があります。
まず、1/100秒計がゼロに戻るのですが、一度ゼロを通り過ぎてから戻ります。
その間1/10秒計は止まっていて、1/100秒計がゼロに戻ってから動作を始めるようです。
積算計は動いています。
計測時間は正しいと思いますが、機械式クロノグラフとは余りにも違う動きをするので気持ちが悪いです。
見た目はともかく、1秒未満の時間はデジタル表示にした方がずっと実用的な気がします。
でも、もしそういう仕様だったら間違いなくこの時計を買わなかったと思います。
わがままですね(^_^;
計測中にスプリットボタンを押すと、当然ながら針の動きが止まります。
暫くそのままにすると勝手に動き出すので、
必要があればラップ時間を何かに記録しておかなければならないようです。
通常モードからこの計測モードに遷るのがまたトロい。
第二時間帯計が積算計になるので、第二時間帯の時刻によっては
計測可能になるまで30秒ほどかかる場合があります。
これはけっこうストレスになるかも。
ベゼルの径では42mm、竜頭を含む最大幅は47mmあります。
この竜頭は、実はインナーベゼルを回転させるためのつまみです。
インナーベゼルのゼロを文字盤の12時に合わせると、
竜頭のエディフィスマークがぴたりと正立するところはいいですね。
裏蓋は約φ37の範囲が真っ平らなので、
肌に貼り付く感じが他の時計と少し違うような気がします。
よいのか悪いのか、はっきりしない微妙な感触ですね。
クラスプのロック解除はプッシュ式ですが、ボタンが出っ張っているタイプではなく、
不慮の解除が起こりにくくなっているのはいいですね。
三折れ部に安っぽさはあるものの、全体的には値段の割にがんばっていると思います。