CYMA Navystar

シーマと呼ぶんですかね?名前だけは知っています。ZELCONがおまけについてきた時計がこれです。
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実は、物が届くまで、これが女性用ということに気づいていませんでした。ZELCONより大きく

写っていたので、てっきり男用だと思っていたのですが、ZELCONが小さすぎたのです。

裏蓋を開けると、いかにもETAのような機械が。
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巻真を抜くと、黒いものがべったり。最初は油かと思いましたが、どうも竜頭内のパッキングが

溶け出てきたようです。
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日の裏側です。構造は男性用機械と変わるところはないようです。
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次はローターを外した表側です。
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自動巻ユニットの裏側。
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輪列。
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写真は取り忘れましたが、香箱はゼンマイを出してきれいにしました。

洗浄の後は組立です。輪列受けの取り付けに若干時間がかかりました。
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さて、問題はここからです。ばらしたとおりに組んでいくだけだと、コハゼを兼ねた丸穴車が

フリーになってしまい、ゼンマイを巻いても戻ってしまうのです。何か欠品がある。どんな部品なのか。

この機械、ASかETAだろうとは思うのですが、地板に刻印が全くないので型番がわかりません。

ネット上をさまようことしばし、ETA2550系に近いことを探し当て、その部品リストから形状を

確認。よくあるR形のバネが使われていたことがわかりました。

まずは、分解時に飛んでしまった可能性があるので、周囲をころころで捜索するも見つからず。

部品取りジャンクからバネを取り出して使うことにしました。しの字形のバネを曲げてR形にし、

香箱受けと角穴車の間にセット。
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機能を回復しました。
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後は軽く磨いたケースに収めてできあがりですが、ローターの回転がスムーズじゃありません。

ローターが軽いのでこんなものなのでしょうか。よくわかりませんが、使えないことはありません。
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なくしたのか欠品なのかわからなかったバネは、作業終了後の片づけのときに見つかりました・・・