HELBROS INVINCIBLE 7J

名前だけは聞いたことがあるブランドでした。ちょっと変わった文字盤が気になって購入。
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ペットネームの"INVINCIBLE"は、「無敵の」という意味らしいです(^_^;

ルビーの数は今まで分解した中で一番少ない時計です。受けの表面には鱗状の模様が刻まれていて、

手をかけていることはわかりますが高級感は今ひとつ。
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文字盤が陣笠状になっているのも大きなポイントでしたが、ケースから出してみると文字盤は

普通のボンベ形状です。風防の光学的効果で陣笠に見えていたようです。風防を交換せざるをえなく

なったりしたら、この時計の魅力は半減する(私にとってですが)ということですね。


文字盤を外すと、そこにもメーカーのマークとキャリバーナンバーが。
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フォンテンメロンの96を調べると、17石となっています。かなりデチューンされているわけですが、

そのいきさつは知る由もないです。


日の裏側分解後、輪列側を分解します。
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本家のフォンテンメロン輪列です。ばらします。テンプとアンクルにしかルビーが使われていないのが

寂しいですが。
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部品洗浄後、地板唯一(唯二?)の天真穴石受け石を取り付けます。ちょっと変わった形状なので

取り外し・取り付けに難儀するかと思ったのですが、意外に簡単でした。
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地板をひっくり返して部品の組み付け。
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ガンギ車の重心が高いのか、姿勢が非常に不安定で輪列受けをかぶせるのに一苦労。ホゾを受けるのが

ルビーではなく金属であることも、受けを取り付けにくくしている要因かもしれません。

ガンギに注油した後、アンクルを取り付けましたが、アンクルを受けるのも金属なので、何となく

注油した方がいいような気がして、穴ではなくホゾにちょっとだけ注油しました。


以前やったセイコースーパーも、アンクルの受けは金属でしたが、当然、その時は注油しようなんて

ことは考えもしませんでした。調子が悪くならなければ注油しても問題ないとは思うのですが、

どうなんでしょう?


そして、テンプと一番受けの上の部品を取り付けて、表は完成。
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日の裏も普通に部品を組み付けます。
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文字盤と針をつけ、ケースに入れて終わり。
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文字盤は普通の球面ですが、風防を通して見ると陣笠に見えます。

また、ケースは真鍮?ベースのクロムめっきのようなので、いつもの磨きはやらず貴金属磨き布で

擦っただけ。風防はコンパウンドで磨きました。