SEIKOMATIC SELFDATER 24J J13062
セイコーマチック セルフデイター24石です。正面写真がなぜか撮れていなかったので裏だけ。
風防には裏側まで達していそうな大きなヒビがあるため、交換はMUSTですがはたして在庫の中に
使えるものがあるかどうか・・・
そもそもこの時計を入手したのは、以前やった金めっきケースのJ13061にケースを移植するためです。
しかし、こちらの機械も特別問題なさそうなので、ドナーにするのはやめて再生することにしました。
裏蓋を開けたところです。蓋のネジ部はさびていますが、機械本体には影響がない模様。
ケースから取り出しました。文字盤、針はまあまあですか。
針、文字盤と日車押さえを取りました。こちらもきれいなものです。
全部部品を取ります。ダイヤフィックスをどうするか迷いましたが、結局取りました。
表側に移って、自動巻、テンプを取ります。四番車の穴石まわりが汚れていますが、これは
マジックレバーの軸部の汚れが移ったようです。
角穴車を取ったら、香箱真まわりがやけに汚れています。今までもこれくらいのものはありましたが、
前回のファイブDXで香箱まわりの摩耗がありましたので、一応チェックしたところ、受け側のホゾ穴が
摩耗しているようです。香箱をつつくとホゾ穴の中で香箱真がかなり動きます。
受けを外して裏側を見てみたら、変な打痕があります。何かがあったんですねーきっと。
昨日、たまたま読んだ某時計店のブログで穴を締める話があったので、自分もやってみようということで
ポンス台を引っ張り出しました。ポンス台、意外に使用頻度が高いです。
上下に丸タガネをセットし、受けの香箱真穴を挟みます。タガネの同心度、受けの水平は目測です(^_^;
そしてハンマーでコツコツ。初めてなのですべて手探りですが、これを取り付けてアガキを見たら、
いい具合にガタがなくなっていました。何とかなるもんですな(^_^;
まあ、またすぐに摩耗しちゃうかもしれませんけどね。
部品洗浄後、組み立て開始。まず地板にダイヤショックとダイヤフィックスを付けます。
ダイヤショックは問題ないのですが、やはりダイヤフィックスは苦労します。何度も飛ばしながら、
何とか成功。注油してから二番車、二番受け、香箱、輪列をセット。
受けを取り付けてザラ回し確認、注油・ダイヤフィックス取り付け。バネの向きをそろえる余裕は
ありませんでした。
アンクル取り付け・注油、角穴車、テンプを取り付けでテンワが振動するのを確認し
自動巻ユニットを組み立てて
それを一番受けの上に取り付け。
自動巻ユニットを組み立てて
それを一番受けの上に取り付け。
日の裏に移って巻真まわりを取り付け。
日送り車まわりを付けて、躍制レバー取り付けですが、このバネが明らかに非純正。
形状が全然違うこともあって、なかなか取り付けできません。仕方がないので形をいじって
取り付けやすくしました。最終的に早送り含めて問題なくなるまで、かなりの時間を費やしました。
そして文字盤と針を取り付け、ケースに組み込みました。
風防は、内側はケース、外側はベゼルと密着するので、汎用品は全然使えませんでした。純正・互換品も
在庫になし。やむを得ずJ13061から取りました。
しかしこれも小さなヒビがいくつかあるような代物なので、また風防探しの旅が始まります。