RADO GOLDEN HORSE 25J AS 1859

今回はラドーのゴールデンホース。ゴールデンホースはいくつか持っていますが、このデザインは

初めてです。控えめなラドーらしさが好印象です。外観の程度はいい方ですね。
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機械もきれいです。ASの1859を搭載しています。
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機械をケースから取り出して文字盤を外そうとした時に、干支留めネジが青焼きなのを発見。
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片側だけでしたけど。

日車、曜車もきれい。
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日車を取ったところ。日送り機構は見覚えがあります。瞬間切り替え構造です。
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でも、曜送りは普通の構造ですね。先に曜日が変わり始め、日付の切り替わりの衝撃で曜日も変わる

ようです。
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表側に移ります。ローターは外してあります。
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自動巻のモジュールは両側のネジ二つで固定されていて、まとめて取り外すことができますが、

写真を撮るために機械の上についた状態でばらしました。
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バネの先端が正しい位置にないのでご注意ください。 このモジュール、以前分解組立をしたことが

あるはずなんですが、どうやったか記憶がなく、かなり時間がかかってしまいました。


受けを外しました。二番車がセンターにない輪列です。
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左の銀色の歯車はローターの回転を丸穴車に伝えるためのものです。四番車の上の異物は、ブラシの

毛のようです。どこに入っていたかわかりませんが、不具合は出なかったのでしょうか。もしかしたら、

自分のピンセットについていたものかもしれませんが・・・


分解したら洗浄をやって、組立開始です。

香箱の分解前チェックでは、スリッピングアタッチメントの滑りがだいぶ悪いようだったので、

いつも通り分解洗浄しました。再組立後のチェックでは、まあまあいい感じでした。

香箱、ガンギ車、三番車、二番車、四番車の順に取り付けていきます。四番車の軸には

明確な段差があるので、ここに注油しましたが・・・受けているのはここではなくカナのところ

のようなので、そこにも注油しました。
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受けをかぶせ、ざら回し・丸穴車角穴車取り付け・アンクル取り付け・動作チェック・テンプ取り付け・

自動巻モジュール取り付けと進めていきます。
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前述の通り自動巻モジュールの組立がうまくいかなくて苦労しました。上板を下にしてそこに

バネ以外の部品を組み付けておいて、バネをつけた下板をその上にかぶせながら、ピンセットで

バネを正規の位置に持っていって組み付けたら、バラバラにならないように裏返してネジ留め。

緊張する作業でした。

日の裏側は特に問題なく取り付けていきました。
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文字盤と針を取り付け、
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ケースに入れて
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完成。
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先に曜日が変わり始めて白目をむいた頃に日付が一瞬で変わるところが何となく間抜けな感じです。

いつまで維持されるのか気がかりですが、作業終了直後は姿勢差がほとんどないのが驚き。


ただ、バネ棒が直管だとケースの隙間が小さすぎるため、湾曲したバネ棒とそれ用のストラップが

必要なことが発覚。今は使えません・・・
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AS 1859
21600振動/時
25石
秒針規正なし
曜日:漸次切り替え 早送り不可
日付:瞬時切り替え 早送り往復式