WEEKLY AUTO ORIENT AAA 19J H104950A
似たような時計が続きます。今回はオリエントのWEEKLY AUTO ORIENT AAA 19Jです。
この時計もずいぶん汚いです。風防の傷やヒビも深そうです。
次に裏蓋を開けました。機械はきれいな方です。
機械を取り出し、針とやや変色の始まっている文字盤を外しました。
曜車を外します。日の裏の構造は、セイコーの7619に似ているような気がしますが、あちらは
針の往復で曜日を進めることができないのに対して、こちらは可能です。送り爪と躍制レバーの
形状が違うのだと思いますが、はっきりわかりません。
次に表側を分解していきます。基本輪列は7619と同じみたいですが、受けの割り方、秒針規正の
有無などが違います。別物と言っていいかもしれません。
分解が終わったら洗浄し、組立を開始します。注油しながら二番車→香箱→二番受け→ガンギ車・
三番車・四番車を取り付けていきます。
受けをかぶせてざら回しをやって、角穴車・アンクルを取り付けてアンクルの動作チェック。
そしてテンプ取り付け。問題なく振動を始めました。
自動巻モジュールを取り付けてから日の裏側に移ります。
元通りに部品を組み付けていきます。
そして文字盤、針を取り付けます。ピンク色の秒針がアクセントですが、元は赤だったんでしょうか。
磨いたケースに機械を入れて、ローターを取り付けて完成です。今回はトラブルはありませんでした。
汚れが溜まりまくっていたケースですが、汚れを落としてみると意外にダメージは少なく、比較的
短時間できれいになりました。インナーベゼルの0時~2時あたりの汚れはどうにもなりませんでしたが。
また、日付送りのボタンが奥に引っ込んでいるので違う部品が付いているのかと思いましたが、
竜頭もケースに埋没しているので、元々出っ張りをなくしたデザインだったのでしょう。