SEIKO SEIKOMATIC-R 30J 8306-9000

今日の時計はセイコーセイコーマチックRです。「セイコーマチック アーカイブ」によると、

ペットネームはセイコーマチックRではなく「セイコーマチック ウィークデイター」とのことですが、

長いので以下「マチックR」とさせていただきます。

マチックRはすでに一度記事にしていますが、「SEIKOMATIC-R」というロゴがなぜか好きで、

安いと手を出してしまいます。なので、現在複数のマチックRが分解を待っている状態です(^_^;

今日分解するのは8306-9000。ラグが細くて短めのタイプです。
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いつものように裏ぶたを開けます。機械はかなりきれいですね。
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針と文字盤を外します。そして曜車を取ります。
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さびも目立つ汚れもありません。どんどんばらします。そして表側に行きます。
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ローター、テンプはすでに外されています。この後受けを取ります。
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間接中三針というやつですね。

さらにどんどんばらしていきます。二番受けに自動巻の歯車を留めているクリップの取り外しに

前回同様難儀しました。
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分解が終わったので洗浄し、組立開始。保油装置、緩衝装置に注油した後、受けをかぶせる前に

取り付けなければならない部品(一部除く)を一気に取り付けます。
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受けをかぶせてざら回し、丸穴車とエピラム処理したアンクルを取り付けて動作確認をしたら

テンプを取り付けて、自動巻の部品を取り付けます。
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日の裏側は、揺動レバーバネを取り付ける時に竜頭を二段引いておくと取り付けやすいというのが

ポイントでしょうか。
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完成も間近、この後曜車を取り付けます。
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しかし、曜車の動きが変。クリック感がまるでないのです。よくよく見ると、曜躍制レバーバネの

取り付け方が変でした。
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そして文字盤、針を取り付け。この長短針は断面が台形ですが、斜面はポリッシュ、上面はヘアライン

という、ちょっと凝った仕上げです。傷や汚れがほとんどないこともあり、大変いい感じですね。

文字盤の変色が唯一惜しいところです。
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いつも通り磨いたケースに入れて
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完成。日中の撮影でしたが、やっぱり日中だと光の回り方がいいですね。
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