DAKS AUTOMATIC CHRONOGRAPH WR0031DP

久々のレビューです。今回はDAKSの自動巻きクロノグラフです。
イメージ 1


実はこの時計にはかなり前から注目していました。ETA7750という自動巻きクロノグラフ

ムーブメントを搭載していて比較的安価で、ポルトギーゼを連想させる顔。

今まで縁がありませんでしたが、ようやく手元に来ました。

元々は分解掃除ネタとして入手したものですが、機械を調べてみると若干針回しが重い程度で、ほかは

どこにも問題はなさそうだし、裏蓋を取っただけで確認できる穴石を拡大してみたらオイルがちゃんと

残っていることから、まだ分解するには早いと判断。レビューネタにまわすことにしました。

機械の分解はしませんでしたが、外装が汚れているのと風防の傷が多いので、ケースを分解して

掃除と磨きを入れ、風防は交換のためガラスだけ入手しようと部品屋さんに在庫確認しました。

すると、この部分はメーカー修理に限定されているため部品のみは入手できないとのことでしたので

交換は諦め、水ガラスを3度塗りしました。施工前↓
イメージ 2




さて、この時計のブランドはDAKSで、SWISS MADEということになっていますが、オリエントが

深く関わっていることは周知の事実です。

WR0031DPという型番、裏蓋に刻印されたDP00-C0という文字などが、この時計が

オリエント製品であることをうかがわせます。
イメージ 3


サイドビューも雰囲気がオリエントスターとよく似ています。
イメージ 4

下がオリエントスターWZ0111FDです。

気になるのは、オリエントが関わったのはいいとして、どういうからくりでSWISS MADEに

できたのか、ということです。オリエントがスイスに工場を持っているとは思えませんから、

部品の製作のみオリエントがやって、DAKSがスイス内の組立メーカーに作らせ、それを

オリエントの販売網に載せたとたということになるんですかね。真偽はわかりませんが。

こういう作り方でもスイス製になるんですねえ。


外装はオーソドックスです。上述の通りサイドビューがオリエントスターみたいで、高級感も

チープ感もありません。ラグとブレスの弓環の隙間がちょっと目立ちますね。

風防はボックスガラスと呼んだりするタイプで、ベゼルからけっこう張り出しています。

どうもベゼルに接着されているようです。

外径は39mmでちょうどいいサイズですが、厚みがかなりあるのでコロンとした印象です。

文字盤はつや消し黒にめっきされたアラビア数字のエンボスインデックス。リーフ形の針も

めっきでぴかぴかなので、余り視認性はよくありませんが、文字盤がつや消しなのでかろうじて

判読可能な程度のコントラストは維持されている感じです。
イメージ 5


文字盤外周にはタキメーターリングがありますが、数字が示す位置を明示する目盛りがありません。

よく見てみると数字列の幅の真ん中が、その数字が示す位置のようです。タキメーターの

実用性を考えると、その程度でも十分だとは思います。
イメージ 6


機械は、ETA7750です。装飾が何もない、一番安いやつじゃないでしょうか。

オールドナビタイマーなどで感じる、ローターがいつまでも回っている感触がないのは

低価格版だからなのか、オイルが切れているのか?

ブレスはステンレスの無垢で5連。クラスプはフリップロック付きです。脱落防止にはいいかも

しれませんが、この時計には不要ではないかと個人的に思います。めんどくさいし。

これまでの使用でテカリがよく出ており、もともとポリッシュだったのかヘアラインだったのかが

よくわからないほどです。
イメージ 7


でもそれほど気にならないのでこのまま使うつもりです。次回の分解掃除の時に

手を入れるかもしれません。
イメージ 8



【ケース径x厚さ・重さ・ラグ幅】約39 x 15.3mm ・134g(w/blacelet) ・19mm

【ムーブメント】ETA7750 (28800vph 自動巻 25石 パワーリザーブ42時間以上)

【仕様】蓄光なし、カレンダー(日付、曜日 早送り可)

    クロノグラフ(1/4秒・30分・12時間) ボックスミネラルガラス

    防水性能:30m (新品時)