SEIKOMATIC-R ひといじり
先週使ったセイコーマチックRですが、微妙にマイナス歩度な点以外は問題なし・・・
と思ったら、手巻き時の感触がひどいことが判明。
重くなったり軽くなったりでまともではありません。
なぜこうなるのかは大体推測できます。切換車なんですよね。
裏蓋を開けて、自動巻きの受けを外して切換車を取り出します。
パーツクリーナーで洗い直し、注油せずに組み付けます。
そして手巻きをしてみますと、小気味よく巻き上げできるようになりました。
なぜ最初からこうしないんですかね。
切換車って、摩耗させたくなければ注油した方がいいと思うんです。
なので、回転部に注油するんです。たぶん多めに。
でも、油がつくと抵抗が大きくなって、手巻きの感触が
悪くなったりローターが供回りしたり巻き上げ効率が落ちたりする
可能性が出てくるので、注油箇所・量はかなりシビアなんだろうと思います。
その辺のノウハウをもってないんですよね。
某時計雑誌のメンテ特集に出ていた時計師も、切換車への
注油はいつもこれでいいのか迷うとコメントしていました。
サービスマニュアルがネットで見られるセイコーの時計も、
ものによって注油指定されていたり注油禁止のものもあったりします。
ETAのマニュアルを見ると、切換車にはごくわずか注油するよう指示
されていますが、どこに注油するのかよくわかりません。
「注油するならここしかないだろう」と考えたところに注油してますけど。
たくさんジャンクをいじってきて、切換車が明らかに摩耗していた
機械はなかったので、あまり注油にこだわらなくてもいいのかな、
なんて思ったりもしますが。
まあ、自分の時計だけをいじっているうちは、それでいいんでしょうね。
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