SEIKO 5 SpeedTimer 6139-6000その後

先日完了したスピードタイマーですが、実は一点、ちょっと不満がありました。

それは、リセットボタンを押した時に一度に針が戻らず、さらに力を入れて押し込まないと

帰零しないというものです。

原因は、リセットボタンを押し込む時に「タメ」が足りないため、リセットハンマー

(セイコー正式名:復針レバー)がハートカムを叩けず、「押す」感じになるからです。

機能的には特に問題ありませんし、部品への負荷を考えたら叩くよりは

押す方がよいとも思いましたが、発停ボタンの感触と違いすぎるのが気になり、

修正することにしました。


修正個所はクロノグラフ受けに付いている、スプーンの断面のような形をした

ばねです。これを矢印の方向に曲げてやります。
イメージ 1


ただし、先端を上に持っていくだけだとリベットで固定している部分の近くで

折れてしまいますので、ばねの真ん中付近(○印)を何かで押さえ、そこ周辺が

曲がるようにしてやります。。


何を隠そう、私も一度折った経歴を持っていますので、修正はビクビクものです。

何度も曲げては発停リセットを繰り返し、6回目くらいでようやくばしっと

帰零するようになりました。

これで気持ちよく使えます。