CITIZEN COSMOTON 4-790821TAを分解する

先日、コスモトロンの4-480341Yを分解しました。その際、注油箇所などいろいろ

わからないところがあったので、ネットでヒットしたサイト主にガンギ車の注油はしているか

質問したんです。そしたら、ご親切に48と78の技術解説書を送ってくださったんです。

おかげさまで疑問は解決しました。

78の資料もいただいたので、せっかくですから活用するために7804を分解することにしました。

しかし、外観はなかなかのジャンクです。
イメージ 1
イメージ 2


表面はヤニで汚れ、傷・すり減りも相当なもの。おまけにガラス風防も割れています。

中は比較的きれいなんですけどね。
イメージ 3


電池を入れたら動いたので、分解することにしました。割れた風防は、汎用平ガラスに

替えようと思います。

残念ながら、文字盤は傷だらけですが、使えなくはないでしょう。

曜車もだいぶ傷んでいますね。スムーズに回るのかな。
イメージ 4


曜車を外します。カレンダーは77系と同様のターンプッシュ式で早送りできます。

特徴的なレバーが見えますね。
イメージ 5


分解を続けます。
イメージ 6


表側です。回路基板、テンプ、輪列受けを外します。
イメージ 7
イメージ 8


輪列の下にはさらに別の輪列があります。意外に複雑ですが、総部品点数は

それほど多くありません。
イメージ 9



洗浄後に組み立てを開始します。まずは巻真まわりから組みつけました。
イメージ 10


その後表側に移って最初の輪列を組み付けます。ここは輪列というか、

針回し系の歯車ですね。黄金色の歯車は六番車で、ガンギ車に

相当するインデックス車につながっています。
イメージ 11


その上に中受けをかぶせ、その上に三、四、五番車を乗せ、
イメージ 12


輪列受けをかぶせます。このあたりがちょっと苦労しました。
イメージ 13


あとはテンプを組み付け、回路基板を取り付けて電池を入れてみます。
イメージ 14


動きましたね、よかった。

次に日の裏側に行き、部品を組み付けます。日車の躍制レバーバネが、日車押さえと

一体なので紛失することがないのはいいですね。
イメージ 15


文字盤と針を挿します。
イメージ 16



さて、ケースですが、割れた風防を外してみたら、文字盤側が平らではなく、

コの字断面の形をしていました。つまり、平ガラスを使うと風防と針がごっつんこしてしまう

ということです。そんなこともあって、ケースを磨く気にならず、表面のヤニを取っただけです。

最終的には風防は汎用プラをはめ込んで、使えなくはないレベルにしました。

そんなケースに機械を入れ
イメージ 17


とりあえず完成。
イメージ 18


資料がなかったらもっと時間がかかったでしょうね。本当に感謝です。