Citizen Super Jet Auto Dater 39J SS ②
先週分解したスーパージェットです。本文では何事もなく完了したように書いてますが、
実はちょっと不具合がありました。それは、タイムグラファーの曲線がめちゃくちゃということです。
振り角も少ないし、片振りも多い。ちょっと放置できないレベルだったので、気力が回復したら
手を付ける気でいました。
方針としては、とりあえずひげゼンマイのチェックをします。もし変形していたら修正。
そして、ひげ玉(ひげゼンマイの内端を止めているC形の輪っか)を回して片振り取りをします。
実際、できることはこれだけなんですが、ひげ玉回しは初めての作業なので、
ジャンクで練習。回す作業自体は何とかなりそうですが、どちらにどれだけ、というのは
やってみないとわからないので、ぶっつけ本番です。
まず、ひげゼンマイの状態は問題なさそうです。他のジェットと比較しても、大きな違いはなし。
そこで、次にひげ玉回し。最初は、振り石がアンクル真の方に向くようにすればいいと
思ってましたが、現時点ですでにそうなっていることがわかりましたので、他のジェットの
振り石の位相を確認し、とりあえずその方向に動かしてみました。
その結果、片振りが減りましたので、さらに同じ方向に回しました。
簡単に書いてますが、作業中の精神的ストレスはかなりのもので、3回目はできませんでしたが、
まあ目をつぶれる程度の片振りにはなりました。
しかし、振り角や曲線のばらつきはほとんど変化なし。でもしようがないです。
これ以上の追究はあきらめますが、もしジェットの主ゼンマイが手に入ったら交換は
してみたいです。
さて、この後元通りに組み立てていくわけですが、先日のとんぬらさんのコメントにあった
ローターベアリング固定板の話を確認することにします。
分解時は、切り替え車の両側に削った板がついていましたので、1枚を未研削品にして
組み付け、動作音をチェック。あまり変わったような気がしませんが、なんとなく手に伝わる
振動が大きいような気がする。そこで、元通り切り替え車両側を研削品にして組み直し、
振ってみたところ、耳に聞こえる音は変わりませんが、手に感じる振動は減っているように
感じました。
なぜそうなるのかという疑問は残りますが、とりあえず今回はこれで終了としたいと思います。