パチスピットファイアのムーブメント

昨日、用事があって千葉県某市のショッピングセンターに行ったのですが、そこの駐車場につながる

片側一車線の割と狭い道のT字交差点を左折しようと待っていたんです。前には左折しようとしている

先行車がいるんですが、右折の対向車がぐいぐい右折してくるんですよ。たまたまそういう車がいたのかと

思ったら、続く右折車も同様にぐいぐい来るんです。びっくりしました。


それはさておき。

前回ネタにしたIWCスピットファイアパチですが、裏蓋を開けて機械を見てみました。一見はETA2824-2。

テンワの下の刻印を見ると、一応2824-2 ETA の刻印があります。
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ペルラージュがしてあったり、パッと見の仕上げも中華には見えないのですが、刻印がちょっと不均一な感じ。

あれっ!?と思ったのは、耐震装置。普通のインカブロックは、枠に溝があってそこにバネをひっかけるように

なっていますが、こいつはその溝がない。よく見ると、バネもインカブロックではない。NOVODIACってやつです。

これが中華ETAか?
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手元にはETA2824-2の未使用品があるので、そいつをひっぱり出してきて比べてみました。

これは普通のインカブロックですね。
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もうひとつ調べたら、あった、ありました。
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枠に溝がなくて、おむすび型のNOVODIACを使ってます。これは某海外時計材料店から

買ったやつで、"Nickel plated"という説明がついていました。

いわゆるエラボレートという下位ランクの製品だと思います。

このニッケルメッキ品が中華製ではないという保証はありませんが、NOVODIAC適用品だから

中華製だという判断はできなさそうです。

調べてみると、NOVODIACというのはインカブロックのラインナップのひとつだそうで、廉価版ムーブに

使われるようです。
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真ん中のシングルコーンというのは見たことがないですねー。


それぞれの機械を拡大して観察すると、部品のエッジのバリとか小さな傷の有無に差があります。

ペルラージュの模様も、拡大してみると荒いのがわかります。最初に刻印が不均一と感じた

第一印象の通り、本物の2824-2ではないようです。


ということで、次回はこの中華2824-2を分解することにします。