B-Barrel BB0031SV
ビーバレルというのは、John HarrisonとかBROOKIANAなどと同列の、うさんくさいブランドだとずっと思っていた。ちょっとしたきっかけで公式ウェブサイトがあることを知ったので見てみたら、主義主張を持って時計を作っている担当者の顔が垣間見え、実売価格が参考価格と乖離しているブランドとは違うことがわかった。
トゥールビヨンを含むいくつかのラインがあるが、目を引いたのは手巻きパワーリザーブメーター付きの2レンジクロノ。中国のシーガルというメーカーが作っているヴィーナスコピーのムーブメントを搭載しているらしい。ウェブサイトではもう買えないが、他の取扱店で2割引で売っているのを見つけたので購入した。パワーリザーブメーターの位置の違いで3種類あるようだが、時針・分針と同軸なのが一番すっきりしていると思い、これを選択。
文字盤のギョーシェ彫りはきれい。針の青色と文字盤のアイボリーがよく合っている。くさび形のインデックスは鏡面仕上げのはずだが、ある角度で見ると手脂のような曇りがあることがわかる。これはいただけないが、拭き取りのために販売元に送るのもめんどくさいので、そのうち自分でやろうと思う。
裏から覗ける手巻きクロノムーブメントは、そこそこきれい。クロノボタンを押したときにギアがかみ合うのが見えるのはおもしろい。
裏から覗ける手巻きクロノムーブメントは、そこそこきれい。クロノボタンを押したときにギアがかみ合うのが見えるのはおもしろい。
最大の欠点は巻き上げがしにくいこと。手巻きだから手巻きしやすいように考えてあるのかと思ったが、巻き上げが重い上に竜頭の形状がよくなく、しかもクロノボタンに挟まれているので、素手で巻き上げるのは苦痛である。購入したサイトのレビューでも、巻き上げしにくいことは書いてあったので、承知の上での購入ではあるが、確かに重い。
風防はサファイアクリスタルとのことだが、厚みがかなりあって裏と表の曲率が違うため、反射像がうるさい。好き嫌いはあるかもしれないが、もっと薄い方がよいと思う。それからコストの問題はあるが低反射コーティングは是非。（笑）
それから、暗いところでは時針・分針とパワーリザーブメーターの針の区別が付きにくいときがある。別の場所にメーターがあるモデルの方がよかったかもしれない。