ブライトリングメンバーズサロン2009

 少しタイミングの遅い話題で恐縮です。
 ブライトリングの正規品を買うと入会できる「クラブブライトリング」の特典で、第二土曜日にラウンジに行くと無料点検が受けられたりするというのがある。近いうちに一度行きたいと思っていたが、それとは別に年に一度のメンバーズサロン2009というのが近々あるらしい。そこで、これに照準を合わせることにした。
 まずは申し込み。電話かインターネットで手続きできる。俺は電話が好きじゃないので、インターネットにした。しかし、なかなかサーバーにつながらない。受付開始当日だったので、みんなアクセスしているんだろう。非常に待たされながら、何とか手続は完了した。
 イベントの1週間前くらいに入場券が届くとのことだったが、3週間前に届いた。その前から世間は新型インフルエンザで盛り上がっており、大阪会場での開催日ころにピークとなった。大阪での開催は中止となってしまい、翌週の東京も危ぶまれたが、新型インフルエンザの拡大も沈静化したため無事開催された。

 会場は恵比寿ガーデンホール。土曜日14時からの部に申し込んだ。14時には入場待ちの列が建物の周囲を3/4ほど取り囲んだが、流れは悪くなかったので待たされたという印象はなかった。
 入場券と引き替えにもらった記念品は、βマークのペンダントというかメダルみたいなもの。もらったものの、この後どうすればいいのか、悩んでしまう代物である。

 入場後、まずはメンテナンスアドバイスコーナーへ行く。すでに30人ほど列を作っていたが、技術者も10人くらいいるので回転は早い。10分くらいで自分の番になった。

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 まずは先日オークションで落札したナビタイマーワールドを見てもらう。前の晩にゼンマイを巻こうとしたら竜頭が重く、しかもローターが一緒に回る、パチと同じ現象が出てしまったからだ。
 俺の相手をしてくれた技術者も現象を確認し、切換車の摩耗か油ぎれとの判断を下した。手巻きをするときはこの歯車が高速で回るので、そのような現象が出るとのこと。僭越ながら、妥当な診断であると思う。メンテナンスで対応出来るかもしれないが、他の車の油も切れているかもしれないので、購入から3年たっているならオーバーホールを検討した方がよい、ただし今すぐでなくてもよいでしよう、とのことだった。歩度調整くらいしてもらえるのかな、と思っていたけど甘かった。

 次に、特に不具合はないんだけど、と言いながらブラックバードをタイムグラファーにかけてもらった。表示されるグラフからは問題は見られないとのことなので、「断続的に使用しているがそのたびに歩度が変わる(進んだり遅れたり)」と伝えると、「停止状態から動かすときは、カレンダーを前日に合わせてから針を回して日付を進め、時間を合わせると歯車が全部つながって動作が安定する」というアドバイスをもらった。そういう合わせ方が基本と言えば基本かもしれないが、そうしなかったときも確かにあったので、今後は必ずそうしてみよう。

 それからB01を見に行ったが、黒山の人だかりなのでナビタイマーのコーナーに行き、125周年モデルをチェック。だれもが気にしている特徴的な(でも昔の日本製時計にそっくりなデザインのものがあったらしい)ブレスレットは、予想よりも自分の腕にはフィットしそうだったが、実際に使ってみないと善し悪しはわからない。時計自体は、クロノグラフボタンを押すと分針がぴくぴく動くので驚いた。
 しばらくすると、ようやくB01コーナーもすいてきたので見に行った。現物を見ても、特に感慨はなかったなあ。ベゼルの形状、数字のフォント、文字盤、ルミナスポイントなどが個人的に今ひとつ。回転ベゼルのノッチ数が大幅増になったらしいが、回す感触はちょっと違和感があって、細いインシュロックを引っ張って締める時のチリチリという感触に似ていると思った。

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 最初にさわったこの個体だけだと思うが、ベゼルが右回りに回ってしまったのにも驚いた。クロノボタンを押す感触は、自分のブラックバードと大きな違いはなかった。従来カム式だから感触が悪いと思っていたので、コラムホイール化による感触改善の期待が大きかっただけにがっかりした。
 また、ボタンを押したときにクロノ秒針が一目盛り逆転してから動いたりするなど、個体のばらつきの大きさや耐久性に疑問を感じる新製品であった。今後の熟成に期待したい。

 結論としては、現行およびアナウンス済みの新製品の中には欲しいものはない、ということである。もちろん、宝くじかBIGで高額賞金を当てれば話は別だが。

B01 movement
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