時計の精度の癖(2)

 次に、パチのビッグパイロットを調べてみた。これは今まで使用してきて、けっこう精度がよいという印象を持っている。
 これもブラックバードと同様、ゼンマイをフルに巻いて時間合わせしたところをスタートとして、だいたい半日おきくらいに時刻と誤差を記録していった。その結果が次の画像である。

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 おもしろいことに、着用中の誤差が唯一マイナスになっている。ブラックバードと逆の傾向だ。
 姿勢差というか、状態差では、スタンドにかけたときとワインダーで回している時が一番誤差が少なく、12時上下の姿勢が一番誤差が大きくなる。3時、9時上と風防下は12時上下よりやや誤差が少ないという結果だった。Dバックルを使っている関係で平置きでの測定はしなかったが、たぶん風防下と同傾向だろうと推測する。根拠は12時上と12時下、竜頭上と竜頭下がそれぞれ同傾向だからだ。

 測定期間の中盤以降は、いろいろ姿勢を変えても測定開始からの平均日差が+3~+4で安定しており、測定前の印象を裏付ける結果になった。この結果から、使った後はスタンドにかけるかワインダーで回しておけば、トータルの誤差はかなり少なくなることが予想される。

 ちなみに、表の一番下にあるPR43hrというのは、腕から外した時刻と最終的に時計が止まったときに示している時刻からパワーリザーブを算出したもの。精度はともかくとして、約43時間は動いていたことを表している。