時計の精度の癖(4)

 またまた所有時計の精度についてである。今回は、このブログで一番登場回数が多いパチのIWCスピットファイアークロノだ(実在しないモデルなので、今まで適当にパイロットクロノと書いてきたが、これからは一番近い実在モデルの名前にする)。

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 この時計はいろいろトラブルがあったから、今までまともに使ったことがなかった。そのため、修理が終わって使い出して初めて、誤差が1分/日くらいあることがわかった。途中で緩急針を動かしたら逆に大幅なマイナスとなってしまったので、目分量で半分くらい戻したらちょうどよくなった。その辺が、上の表の最初の方を見るとわかる。

 状態差については、棒グラフを見ていただくとわかるように「傾向」と言えるものはない。ばらばらである。しかし、トータルの日差では最初を除けば約+1秒から+2秒の間で推移しており、時計としてはかなり実用的であることがわかる。使っていないときは風防下で置いておけば、かなり少ないトータル誤差を維持できると思う。

 今回の測定に関しては後日談がある。タイミング調整のため裏蓋を開けたことが原因かどうかわからないが、また曜日板の不具合が再発してしまったのだ。いささかげんなり気味だが、曜日の切り替わりタイミングを変えるいい機会かもしれない。ただ、クロノ針は今度こそ緩んじゃうだろうなあ。