ラバーバンド

 先日手に入れたオールドナビタイマーは革バンド仕様だったが、今の季節は革ではきついので、夏の間だけの暫定としてラバーバンドを買った。モレラートの、革バンドに似せた商品である。スティッチの模様などはよく雰囲気が出ているが、ラバー表面のテカり方は革には見えない。「もろラバー」と「革に見えない革バンド」の間くらいの出来で、まことに惜しい製品である。

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 何度か使用しての感想。
ラバーなので汗や雨、水による痛みを心配しなくていい。
尾錠仕様でもバンドの傷みを気にしなくてよい。保護目的でのDバックルは不要。
遠目に見れば革に見えないこともないかも。

 以上はよい点だが、一方では
表面の摩擦係数が大きいため衣服と擦れるときに大きな抵抗が生まれ、少々不快。
ラバーバンドはだいたい定革がなく遊革のみだが、この遊革がかなり角張った形状をしている上に大きめなため、衣服等に当たりやすい。気がつくと遊革が動いてしまい、剣先が外れているときがある。
という、悪い点も多い。
 遊革が大きめなのは、シリコンラバーの摩擦係数が大きいため、ぴったりにすると着脱がしにくいという理由があるのだろうと推測するが、個人的には致命的欠陥と思う。

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 真夏の間だけこのまま我慢して使おうとも思ったが、その前に何かできることはないかと考えてみた。
 ラバー表面の摩擦係数はどうにもらないとしても、遊革はなんとかならないだろうか。遊革を使わず、剣先も表に出ないような方法は?と考えていて、ひとつ思い当たったのがブライトリングのDバックルである。あれは遊革もいらないし剣先は内側だ。ただし、本来ならバンドは専用だ。

 とりあえずパチのストラップを引っ張り出してきて、Dバックルにラバーバンドの剣先を差し込んでみた。幅は問題なく、厚みは少々オーバーしていたが、ラバーだからあまり無理しなくても入った。専用ストラップが必要という思いこみが強かったが、何とか使えそうだ。オリジナルでは革ストラップが固くて装着感がよくなかったが、ラバーだとそういう問題は軽減されるようだ。

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 ということで、夏の間はこれで行くことにした。