B-Barrel BB0040SSWHRO2
地元の時計店に取り寄せを頼んでいたBB0040SSWHRO2が入荷したという連絡があったので、見に行ってきた。
「気になる時計3」では、風防の曲面、低反射コーティング、間延びした文字盤が不満で購入に至らなかったと書いたが、地元時計店で見た個体の風防は上野で見たものほど反射像の歪みがなく、コーティングの反射光もあまり気にならなかった(白文字盤だからだと思う)。3つの不満の内2つが解消してしまうと、もうひとつは些細なことのように感じられ、「いただきます」ということになった。
風防は過去のモデルのユーザーからの要望で厚みが均一になっていて、真横から見ても文字盤が見える。
ケースの幅は43mmで風防の直径は38mmちょっと。裏蓋のガラスの直径も37mmある。厚さは11.5mmなので、一言で言えばデカ薄時計である。
針はぴかぴかではなく、スモーク系。ヘマタイトのような光り方で、個人的にはグッド。文字盤は光沢のあるただの白だが、平坦度がよいことやインデックスが微妙に盛り上がっていることもあって安っぽさは感じない。
大きな裏スケ窓から見るムーブメントは、一応見せる処理がしてあるのでそれなりにきれいだ。ン百万の時計と比べれば違いはあるのだろうが、見たことないからこの程度でも十分。知らぬが仏である。
通常動いて見えるのはテンプまわりだけ。意外に「動き」は少ない。ゼンマイを巻くと、大きなギアが回るのでそれなりに楽しい。テンワにチラネジも付いているが、動いているときには見えないのが難点。
外装は、オールヘアラインで、ポリッシュは観音開きの中留めのみ。ケース、竜頭の造形はけっこういいと思う。ブレスは革バンドと5000円の差額があるが、そこそこの質感。ただ、バリはないもののエッジがかなり立っていて、指の腹を角に当てて動かそうとしても動かない。このまま装着してみたが、やはり装着感がよくない。角が当たる感じが強いのだ。そこで、ゴム砥石で全周の角を落とした。これでそこそこの装着感になった。
後は、細かいことだが弓環とラグのカーブが一致していない点はちょっと気になる。
まだ買ったばかりなので、今後どう変わっていくかわからないが、精度はそれほどよくない。いろいろな姿勢で+10~27秒くらいだが、着用すると+3秒くらい。タイミング調整は必須としても、どこを狙うかが難しそうだ。