BB-0040のタイミング調整

 先日の続きで、BB-0040のタイミング調整に難儀している話である。

 この時計、静態での姿勢差もそれなりにあるが、一番気になるのは静態と動態の差である。つまり、使っていないときといるときの差がかなりあること。静態ではだいたい+20秒くらいだが、動態では+5秒くらいになる。使っていると進むならまだいいが、使っていないときの方が進むというのはあまり気分がよくない。

 そうかといって、どこをどういじれば直るのかなんてわからないから、進みと遅れを同じレベルにすることでトータル誤差を最小にしようと考えた。静態で+8秒程度になるよう調整できれば、合計でわずかな進みになるはずだ。

 裏蓋を外し、緩急針をマイナス方向へ動かす。タイムグラファーを持たず、びぶ朗も当てにならないので、B-BARRELのブログに書き込まれていた一目盛り10秒くらいというのを信じてみた。結果は、+を-にしたくらいの大幅遅れとなった。あわてて半分くらいもどしたが、遅れている。さらに戻したら最初の位置と同じくらいになってしまったのにまだ遅れる。何もないよりはマシ、と思ってびぶ朗を起動し、目安にしたが、なかなか思うようにならない。

 緩急針が長いと調整が楽だろうと予想していたが、先端を動かそうとすると針がたわんでしまい、微調整ができない。根元近くで調整するなら普通のタイプと何も変わらない。長い緩急針に寄せていた想いは、単なる幻想だったようだ。ただ、微妙に動いたかどうかを確認するのには役立ったかもしれない。

 結局、少しずつ少しずつ進み方向に動かしていったものの、これでいいだろうと思って裏蓋のネジを全部締め込んだ後に、まだ遅れていることがわかったところでやる気がなくなって、そのまま放置プレイとなった。今までの数少ない経験でも、一度泥沼にはまるとなかなかはい出せなくなる。今後のこともあるのでタイムグラファーを買ってしまおうかと思うこともあるが、びぶ朗と同じだったらどうしよう(そんなことはないはずなんだけど)などと考えると購入に踏み切れない。