またまた凡ミス

　ちょっと前にカレンダーの修理が完了したと思っていたスピットファイアークロノが、また不調だ。前回の修理の終盤で、動作確認時になんか怪しい動きをした、というのがあったが、あれがその兆しだったようだ。

　事象は、以前と同じで曜日が切り替わり切らずに止まってしまうというものだが、前はそこから一切動かなかった。今回は翌日になると一日進んでいるが途中で止まっている。早送りはできる。指で小突くと正しい位置に来る。ということから、爪同士のかみ合わせはちゃんとしているが、何らかの理由により最後のday jumperで位置決めされないのだと推測した。

　原因はだいたい予想がついた。文字盤とムーブメントの間に挟まっている薄いワッシャーだ。元々は平らで、ETAのマニュアルの絵でも平らだが、以前のトラブル対応の際に素人判断で湾曲させていたのがここに来て影響を表面化させたと思われる。要するに湾曲したワッシャーにより曜日板との摺動抵抗が増えて、day jumperでの位置決めができなくなっているというわけだ。

　ということで、作業はこのワッシャーを平らにして、元に戻すだけ。だが、また針の抜き差しがある。これが一番気が重い作業だ。サブダイアルのクロノ針はだいぶ緩んできている感じがする。でも、実は前回の修理時にクロノ針が微妙にずれていたので、それを直すいいチャンスとも言える。

　とりあえず作業は無事完了。この時計にはずいぶん楽しませてもらったし、ブログネタも提供してもらったが、そろそろおしまいにしたいものだ。

　しかし、またひとつ凡ミスを・・・