ELGIN FK-531N

 ついに福本エルジンに手を出してしまった。ロレックスのサブマリーナーにそっくりの時計だ。前回の書き込みで少し触れたけれど、海水浴用にポチったのが品物の到着が出発日に間に合わなかったため持って行けなかったのだ。活躍の場は来シーズンまで持ち越しである。
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 数あるサブもどきの中でこれを選んだ理由は、機械式なのとその割に値段が安かったこと。クォーツでよければオリエントを選択したが、機械式となると選択肢は少なくなる。セイコー5もいいけれど、100M防水だから、今回の目的を考えると安くて200M防水で青文字盤がきれいに見えたエルジンの方がよいと判断した。

 2chエルジンスレを見るとよいことは書いてなかったが、届いた物を見ると値段相応という感じだ。文字盤はサンレイ仕上げ。放射状の反射がまっすぐではなくカーブしているのが気になるが、意外にきれい。また、赤文字で「AUTOMATIC DEEPSEA」と書いてあるが、これがこの時計の名前なのだろうか?

 裏蓋には「ALL STAINLESS STEEL」とか「AUTOMATIC」などのお決まりの文字とシリアル、型番以外に「ELGIN TREASURE」という刻印も見える。これは時計の名前なのか、シリーズ名なのか。値段が値段なので、刻印時のプレスダレがそのまま残っており、高級感は全くない。真ん中にはどこかで見た向かい獅子?のような紋章も刻まれているが、これは最初からエッジが全くないデザインにしてあるようで、これはこれて有りのような気もしてしまう。
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 ベゼルは左回転のみで、遊びが少し多いが特に問題はない。ベゼルの指標と文字盤のインデックスが微妙にずれているのが気になったが、文字リングが両面テープで貼り付けてあるだけなので剥がして貼り直して解決。

 ブレスは一応無垢材(弓環は鉄板折り曲げ)で、仕上げは粗いがそんなに悪いものではない。クラスプにはエクステンションが仕込まれていて、19mmほど延長することができる。クラスプに刻印されている「USA」がでかすぎる。
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 ムーブメントは日本製ということになっているようだ。秒針停止機能がないが、中三針で秒針を止められない時計はこれが初めて。振動数は6でごく普通。カレンダーは日付だけだが、ムーブメント自体は曜日表示機能も持っている。曜日板まで付いているかは未確認。現在のところ、平均日差は+15秒くらいか。

 安い時計だけれど、コピー元の時計がよいのだろうか。トータルでの装着感は悪くないと思う。海水浴専用にはとどまらないことになるかもしれない。

【ベゼル径・厚さ・重さ】約39 x 13mm 127g
【ムーブメント】自動巻(ハックなし、手巻き可) 21600振動
【仕様】蓄光(針、インデックス)、カレンダー(日付)一方向回転ベゼル、クラスプにエクステンション