LONGINES MASTER COLLECTION MOON PHASE

ロンジンマスターコレクションの実物を見てきた。
ケースの造りや仕上げは、個人的には満足できるものだったけれど、
もっとも重要な顔が今ひとつだった。

文字盤表面はクル・ド・パリの逆(ピラミッド状の凹みが連続する)で、
それ自体はいいんだが、模様にシャープさがない。プレス成形だとは
思うが、ビーバレルのBB-0030の文字盤の方が同じプレス製法でも
細かいところまでもっとシャープに形が出ている。

長短針、デイポインター、クロノ針、各針の形状はそれぞれ違うが、
ぱっと見た時に区別が付きにくい。針はすべて青焼きとのことだが、
打ち抜いた板をそのまま焼いただけ、という感じで安っぽく見えるのだ。

安っぽい針とたぶん悪いと思われる視認性により、購入意欲はだいぶ冷めた。