ZS02P

 以前にも書いたけど、時計を選ぶときに基本的にブレスモデルを最優先で考えてきた。
その理由は、標準の革ストラップの長さでは私の腕には足りないことが多いこと、
ブレスは半永久的に使えるが革ストラップは消耗品であることなどである。

革ストラップモデルを買った場合は、着脱の容易さと傷み防止の目的で、すぐに
Dバックルをつけて使ってきた。

そのDバックルは、観音開きタイプとか三つ折りタイプがあるけれど、いずれも剣先が
外に出るタイプ。何か別のものはないのか、探していて見つけたのがタイトルにある
バンビのZS02Pというバックル。
イメージ 1


これの特徴は、見た目が金属ブレスのクラスプに似ていることと剣先が内側に入ること。
そして、何より安いこと。
一般的な革ストラップがブライトリングの専用バックルのイメージで使えそうなので、
試しに買って、取り付けてみた。

 確かに着脱は楽。剣先を定革に通す必要がないから、メタルブレスと全く同じ。
内側に通された剣先は三つ折り部分に重なるので、手首に触れる金属の面積が
減って、装着感もよくなる。
イメージ 2


定革も遊革もまったく使わない(むしろ邪魔)ので取ってしまった方が見た目も
スッキリするが、定革を取ると元に戻せなくなってしまうのでまだ取ってない。

 欠点もある。バックルの部分でバックル・三つ折り・剣先が重なるために厚くなり、
テーブルの上などに手を置いたときにけっこうな違和感というか異物感を感じる。
剣先が外に出るタイプは三つ折りの向きと剣先を反対に出来るので、上記3つが
重なることがない。
あまり厚みのある革ストラップには使わない方がよさそうだ。

 また、他のDバックルと比べて表に出る金属の面積が大きいので、
革ストラップに対してバックルがアンバランスに見えるかもしれない。
最初に予想していたほどではなかったけれど、人によっては気になるかも。

 それ以外に、実際に装着してみてわかったもう一つの利点がある。
ZS02Pは、もともとの尾錠で使う場合にツク棒が入る穴よりひとつ内側の穴を使う。
だから、短すぎて使えないストラップとか、穴の周囲が破損して使えなくなって
しまったストラップなどが再使用出来る可能性がある。

 ZS02P以外では、オメガのDバックルがかなり理想に近そうな形をしているようだ。
一般的なストラップが使えて(ただし定革が邪魔)、剣先が内側に入って、
解除はプッシュボタン、外側に出る金属部分は尾錠並みに少ない。
ぜひとも手に入れてみたいが、価格がZS02Pの30倍なのでちょっと躊躇する。

 オークションでは、金属ブレスのクラスプとほぼ同じ構造の革ストラップ付き
Dバックルが出ていて、これもZS02Pとかなり似通った製品と思われる。
ただ、クラスプ部分の質感が低いに違いない。
理由は、画像とそっくりのクラスプが付いたラバーバンドを持っているから。

 なんだかんだ言っても、革ストラップは尾錠で使うのが一番エレガントなんじゃ
ないかなと思う。