LONGINES HYDRO CONQUEST CHRONO

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今年2本目の時計はロンジンのハイドロコンクェストクロノです。
ロンジンスピリットと同じ出品者からの落札。

 一応、ダイバーズウォッチということになるのでしょう。
ドレス系、トラディショナル系デザインが多いイメージのロンジンの中では
やや異色のデザインと思います。
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 実物を目の当たりにすると、2,3万円の雑貨時計に見えないこともないですが(^_^;
細かく見ていくとそれなりによくできていることがわかります。

 重量は222gで、今まで最重量モデルとして君臨していたブラックバードを凌ぎます。
とは言うものの、その差は16g程度なのでブラックバードより重いという感じはありません。
装着感はブラックバードに一歩譲りますが、よい部類にはいると思います。

 クラスプの調整穴が3段階しかないため、微調整ができないのが難点。そのままではちょっと
長く、1コマ外すと短すぎる。スピリットのブレスに採用されていた長さの短いコマが
これにも採用されていたらよかった。
 クラスプの構造はフォルティスB42コスモノートとよく似ていますが、精度、着脱の容易さは
こちらの方が数段上です。

 ベゼルにはクロノマットのライダータブに似た形状が削り出しで成形され(ある程度までは
叩いて形を出しているんでしょうが)、10分刻みの数字と1分刻みのドットが彫られ、墨入れされています。
結果はともかく、手間をかけていると思います。
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 クロノのプッシャーは竜頭ガードとデザインが一体化されています。かっこいいとは
思いませんが、これはこれでアリかなという感じです。クロノの操作時はプッシャーの表面に
垂直に押せばいいのですが、遊びが大きめのため操作性はあまりよくありません。
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 文字盤のサブダイアル3つは、それぞれ目盛りのデザインを変えてあります。
30分計と12時間計の針が赤く塗られ、クロノ秒針も先端が赤くなっています。
このクロノ針の先端が、見返し部分のタキメーター目盛り近くまで達しているのが
あまり見かけないデザインですね(知らないだけかもしれませんが)。
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目盛りを読み取りやすいという利点はありますが、
タキメーターはまず使わない機能の筆頭ですから、残念です。

 文字盤の色はつや消し白で、何か特別な処理がしてあるようには見えません。
素っ気なさすぎるような気がしますが、真っ平らではない長短針やアプライドインデックスなど、
全体的にはがんばっていると思います。
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 それから、あまり目立たないところではありますが、カレンダー板のフォントが今ひとつ。
微妙なところなんですが、6などの曲線が他のブランドに比べわやわやに見えます。
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スピリットも似たようなもの。廉価版のムーブメントをそのまま使っているからかな?
と思ってしまう部分です。気にならない人も多いかもしれませんけどね。
この辺は国産の定価5,6万円の時計に負けていると言えるかもしれません。

 それと、もう一つ弱点があります。クロノグラフを作動させた時の秒針の動きがぎこちない。
パチ時計並みです(何かにつけてパチ時計を引き合いに出してすみませんが)。
じきに壊れる、ということはないと思いますが、もう少しなんとかならないものでしょうか。

 いろいろ書きましたけど、トータルでは悪い時計ではないと思います。

【ベゼル径・厚さ・重さ】約42 x 15.5mm 222g
【ムーブメント】ETA7750(自動巻、手巻き可、ハックあり、 28800振動)
【仕様】蓄光(針、インデックス)、カレンダー(日付)