SEIKO LORD MARVEL 36000
これが紹介されていました。
今まで、セイコーはどうしても興味が持てない時計メーカーだったのですが、この時計をみて
ビビッときてしまいました。今まで見たことがない書体のアラビア数字インデックス。
一つも、どこも欠けることなくずらりと一周並んでいるのも新鮮でした。
また、時代をなんとなく感じる絹目の文字盤も、ある意味新鮮。これは買うしかない。
というわけで、あちこち探してみましたが、やはりネットオークションが一番手ごろだったので
よさそうなやつに入札。少しだけ競って、無事落札しました。
ストラップが付いていませんでしたが、こちらとしてはその分競争が減ればOK。
どうせ付いていても短くて使えないだろうし、自作ストラップをあてがう楽しみもあります。
ラグ内寸は19mmで、手持ちのストラップにはないサイズです。そこで、自作ストラップ
8号を作るまでは、先日までスピリットクロノにつけていた20mmの安物を、
とりあえず無理に押し込んで使うことにしました。
裏蓋に打たれたシリアルは62で始まっているので、この時計は1976年2月あたりに製造された
ことになりますね。34年以上経っている割には針や文字盤はきれいです。風防は新品に
交換してあるようで、とてもきれい。ケースはちょっと傷が多いのですが、磨けばなんとかなりそう。
とりあえず、精度を確認すべく平置きと着用で測定してみたところ、日差は+20秒くらい。
古時計としては十分な精度と言えますが、姿勢差があまりないようなのでもっと追い込めそう。
ということで裏蓋を開けてみました。機械も思ったよりきれいで一安心。
パッキングは汚れが固着し、防水は期待できない感じ。外して汚れを拭き取ろうとしたら、
ぷっつり切れてしまいました。
ゴムのOリングではなくて、樹脂系のフラットリングのようです。
純正部品が手にはいるのかどうか、これから探してみますが、
見つかるまで放置するわけにはいかないので、手持ちのOリングを取り付けることにしました。
汗がしみこまない程度の防水しか期待していないので、これでも問題ないような気はしますが・・・
竜頭からの水侵入も心配です。パッキングは完全にへたっていると思いますが、
こちらは代替品がないので、このまま使うしかありません。早く部品を見つけなければ。
さて、次にタイミング調整です。
タイムグラファーに載せ、表示を見ながら調整します。この時計は普通の緩急針ではなく、
歯車で微調整ができるので、大変楽です。
平置きと着用の結果では、着用の方が若干進み傾向でしたので、平置きでゼロ近辺を狙います。
この時計だけに限りませんが、短期的なスパンで見ると精度は結構変動しますので、
ぴったり「何秒/日」に合わせることは困難です。
とりあえず+1秒/日程度になったので、今度は着用でどうなるかを調べました。
結果は、緩やかに進み遅れを繰り返しながら±1秒程度を維持しているようです。
しばらくこのままで使うことにします。