スピットファイアークロノの再修理(これで最後にしたい)3
睡眠時間は2時間くらい。動かなくなった時計をどうするか、仮眠を取ってから考えようかと
思いましたが、余り眠くなかったので仮眠はやめて、ゴミがみつかるまで分解してみることにしました。
「時計三昧」の7750分解組立のページを参照しながら、今まで踏み込んだことのない領域まで
どんどん分解を進めていきます。元に戻せるのか、不安で一杯。
ゴミ(プラスティックの破片)が出てきたのは、輪列受けを外した後。もう、ほとんど全バラ状態です。
ここまで来たらオーバーホールじゃ。
元通りにできるのでしょうか・・・
急にオーバーホールすると言っても、足りない物がいくつかあります。アンクルの爪石専用オイルとか
高負荷のかかるところに使うモリブデングリスなどですが、今ある油脂で済ませることにします。
それから部品の洗浄については、超音波洗浄機とベンジンはあるので、洗いカゴがあれば何とかなります。
これは、近所の100円ショップで買ってきた茶こしで代用。
香箱とテンプ、ETAの資料で洗浄不可と書いてある部品、ネジ類、カレンダー板以外を洗いました。
もともとほこりっぽいムーブメントだったし、度重なる分解でホコリもそれなりに侵入しているはず。
それが多少はきれいになりました。
乾燥が終わり、いよいよ組立です。なにしろ初めてなので、ETAの資料と「時計三昧」の
7750分解組立のページと分解中に撮った写真を何度も見ながら、少しずつ組み立てていきます。
資料を見ながらやっても、部品の組み付け方向が違っていたり順番が違っていたりして、
何度も後戻りを余儀なくされました。
部品を飛ばしたり落としたりすることもしょっちゅうで、
本当に時間がかかりましたが、何とか部品の紛失や余りも出ずに組立を完了しました。
ムーブメントの分解組立は、まず簡素な3針手巻きカレンダー無しからと思っていたのに、
ひょんなことからいきなり7750を相手にする羽目になってしまいました。
でも、7750はwebに写真や資料があるので、ある意味やりやすいムーブメントではないかと
思います。まとまった情報としては、「時計三昧」とETAの資料が双璧ですね。
これがなかったら分解組立などできませんでした。ほんとうに助かりました。