中華7751の分解組立-1

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スピットファイアークロノの分解組立が何とかできたもんだから、分解したい病が発症しています。

パチギーゼはまだ来ていませんし、その分解は動かなくなってからの話なのでまだまだ先です。

ということで白羽の矢があたったのがパチダトラです。
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こいつの問題点は、ぜんまいが巻き上がった状態で使用を続けるとどんどん進むことです。

その原因として、香箱内の潤滑不足のためゼンマイと香箱のスリップトルクが大きく、

ローターからのトルクが直接輪列に伝わっているのではないかと推測したものの、

香箱をいじるには全バラが必要になるので、一日おきに使うことでごまかしてきました。


今回は香箱まで手を入れることで問題を解決しようというわけです。

うまくいくかどうかはわかりません。

あとは24時間針が汚れているので、これを機にきれいにしようと思います。
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また、回転ベゼルの回り方も砂が噛んだような不快感があるので改善を目指します。

ということで分解に入ります。

裏蓋の刻印はガチとよく似ていますが、指でなでてみるとえらくエッジが

立っているのがわかります。装着していて手首に痛みを感じることも。
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これは青棒などの研磨剤を使ってバフ掛けをすると改善されることがわかりました。

ムーブメントは二箇所でスペーサーに固定され、そのスペーサーは三箇所で

ケースに固定されています。このねじを取り外し、竜頭をはずすとムーブメントが

取り出せます。

ケース内側を見ると、ガチとは違う構造です。ベゼルは間違いなくはめ込みですね。

後でベゼル分解に挑戦します。


剣抜きを使って針をはずしましたが、まずここで最初の失敗。今まで通り文字盤を

浮かせることでサブダイアルの針をはずせばよかったのですが、文字盤との隙間が大きく見えたので

剣抜きを使ったところ、うまく抜けずに12時間積算針を曲げてしまいました(;_; )。

次に干支足ロックを緩めて文字盤を取り外します。針のクリーニングは再取り付け直前にやることにします。

次にトリプルカレンダーを分解していきます。当たり前ですが、7750とはまったく違う構造ですね。

慎重に写真を撮りながら分解を進めます。
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カレンダー機構以外は7750とほぼ同じですが、地板から外せない歯車があったり、

仕上げが違ったり形状が違う部品もけっこうありました。スピットファイアークロノの

7750よりはいい作りの部品が多いようですが、指紋が付いていたりするところは同じです。
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第二の失敗と言うかトラブルは、DRIVER CANNON PINIONを抜くときに穴石まで

抜けてしまったこと。元に戻すことはできましたが、ちょっと不安です。こういう部品を

抜くための専用工具がありますが、いい値段なのでこのためだけに買うのは躊躇しますね。


2件ほどトラブルはあったものの、分解は比較的順調に完了しました。いよいよ香箱いじりです。
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つづく