中華7751の分解組立-4

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時計材料店に在庫がなく、2,3日かかると言われたテンプ受けネジは1日で入り、

金曜日にすべて届きました。早速開封し、パチと比べてみました。
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仕上がり、形状の差はありますが、思ったほどではないですね。それより、テンプ受けネジが

太いですよ。測ると0.96mmなので、M1.0です。パチダトラは0.8mmくらいでした。

試しにねじ込んでみましたが、やはり入りません。やはりパチとガチは違ったかー。

このネジだけは最初に何とかしたかったのに、どうにもなりません。うーん、どうしよう。

無理矢理ねじ込むか。それは最後の手段。接着剤で留めるか。後が面倒だな。

いい手が浮かばないまま、とりあえず他の二つの部品を交換しました。2-function lockは

納品書を見ると「クロノ秒針車ブレーキ」と書いてありますが、もう一つの機能は何でしょうね。

こいつは、半田付け品もけなげに機能していましたが、耐久性はまずないと思われるので

交換やむなし。カムの固定ネジも頭の大きさが全然違い、見栄えが違うので、交換。

さて、テンプが困ったなー。と思いつつ、前回の作業中に真が穴から外れたと思われる

天真を戻し(文字で書くほど簡単には戻らず)、動き始めたテンワを見て安堵しながら

何気なくさっきまでカムを固定していたネジをテンプ受けの穴に入れてみたら、なんと

締め付けできました。ネジ一山ちょっとくらいですが、何とか固定できそうです。

前回、全部のネジで試したはずなんだけどな・・・自分の確認不足だったようです。

それにしても、ネジ長さのわずかなばらつきを使って違う部品を締め付けるなんて、

やはり中華クオリティなんでしょうか。

その後、ケースに入れようとしたらテンワの動きがだんだん弱くなってきて、ついに停止。

またトラブルか・・・いいかげんうんざりしつつ、とりあえずテンプ受けのルビーを外し、

穴に注油をして戻したら、また動き始めました。テンプを丸洗いした後にちゃんと注油

しなかったせいでしょうか。

以前、中華ムーブの耐震装置を外したらどうやっても戻せなかった暗い過去がトラウマになって

いたのですが、このムーブに使われているのは簡単に脱着ができました。心が軽くなった

ような気がします。


さて、文字盤のほこりを入念に除去してケースに入れ、タイムグラファーでタイミングを

調整し、裏蓋を締めて平置き状態で様子を見ていますが、今のところ+1秒以下で推移しています。

これで一日中振り回して極端に進まなければ目的は完遂です。試しに目一杯手巻きしてから

20分ほど、ウォーキングのシミュレーションで腕を振り続けてみたところ、1.5秒ほど進みました。

今までなら20秒近くは進んだはずなので、大きく改善していると思います。

最終判断は実際にいつも通り使ってみてからですが。


しかし、この確認中にトラブル発覚。12時間積算計が勝手に動いているのです。おそらく、

ブレーキを押しつけるバネが外れているのでしょう。
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これを直すのに、何がイヤってまた針を全部外さなければいけないことが最大の苦痛です。

針にだんだん傷が増えてきたような気がするし、クロノ秒針のハカマもだんだん緩んできているし。

でも、やるしかないですね・・・


つづく