ENICAR ULTRASONIC
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今回は、2個セットで落札したENICARのもうひとつの方の話です。こちらは前回のものより
今回は、2個セットで落札したENICARのもうひとつの方の話です。こちらは前回のものより
外径が大きいのですが、よく見ると耐震装置が取り付けられていません。
前回のモデルは文字盤に「ENISHOCK」という文字があったのですが、こっちには石数だけが
前回のモデルは文字盤に「ENISHOCK」という文字があったのですが、こっちには石数だけが
表示されています。見た目はこちらの方がルビーがきれいに見えますが、表側からは石を外せないので
注油がちょっと面倒かも。とりあえず分解していきます。
ルビー周りの構造と大きさが違うだけで、基本的な構造は前回の時計と同じようです。Cal.ナンバーは
前回のMINORがA.R. 980でしたが、この時計はA.R. 1010と刻印してあります。
内部の部品は、角がタレたものはなく厚みもあるので安物という感じはしません。こちらも
ボンベダイヤルなので、それに合わせて地板の日の裏側が山状になっていますが、地板に関しては
装飾はまったくなく、バレル研磨したまんまという感じで、他の部品に比べるといい部品という感じは
ありません。
組立では、やはりガンギ車がなかなか嵌ってくれなくて難儀しました。横から懐中電灯で照らし、
ルビーから透けて見えるホゾの位置を穴に合わせながら、何とか受けを取り付けました。
テンプとガンギ車の受け石だけは二重構造になっていました。洗浄時は外側部分を外したのですが、
これをつける前にテンプを取り付けたらテンワがアンクル受けに当たってしまい、しばらく
悩む結果となりました。外した外側部分を取り付けたら、無事テンワが振動してくれました。
これも勉強ですね。
この時計は裏蓋に"DURALUMINUM"と彫ってあります。ケースが丈夫なアルミでできているという
意味でしょう。とても軽量ですが、その代わりステンレスに比べればやわらかいので、
コジアケを差し込む部分が悲惨なことになっています。また、隙間だらけの非防水ケースです。
"ANTIMAGNETIC"とも彫ってありますが、ほんとですかね?前回のMINORの裏蓋にも彫ってありました。
ケースは軽量でも、ムーブメントが重いので、時計としては軽い感じはありません。
ひとつ不可解なことがあるのですが、文字盤の裏に'39.4.25.というはんこが押してあります。
これは組立年月日か文字盤の製造年月日だと思うのですが、年が西暦とすると古すぎるように思いますし、
昭和だとすると「日本製?」という疑問が出てきます。オーバーホールの年月日でもなさそう。
いったい何の日付なんでしょう。ネットで見たところ、日本製の交換部品もあったらしいので、それかも
しれませんね。SWISSって書いてあるけど。
ラグの内寸は18mmなので、手持ちのストラップがありました。他の時計につけていたときは
違和感があったストラップですが、この時計とは相性がいいみたいです。金色ケースだからですかね。
そう言えば、初の金色ケースです。