ロードマチックの続き

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作業が中断しているロードマチックですが、いつまでも放置できないので動き始めることにしました。

まず、先日7750のテンプ受けネジを探しに行った近所の時計屋に行きました。さすがにすぐロード

マチックの部品だということはわかってくれましたが、「もうメーカーにもない」とのことで

期待は裏切られてしまいました。それでも、瞬間接着剤で何とかなるよとアドバイスをくれたので

それに従うことにしました。

接着剤を買ってきて、爪とギアの接着をしようとしましたが、部品の大きさに対して接着剤の

容器の口が大きいので、ちょっと出したつもりがどっと出てしまい、あっという間に接着剤まみれに。

すぐ拭き取りましたけど、全体が固着してしまいました。ベースの板とギアの間だけでも剥がそうと

カッターナイフを差し込んでいたら、板が外れてしまいました。どうしようもないので、接着剤剥がしを

買ってきて、いったん部品を全部ばらばらにしました。そして、まずはギアと爪だけを接着。
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それからシャフトに通してベース板に押し込み、
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何とか完成。
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ギアと爪がスリップしないことを確認し、組み込みました。事情により爪が4つのうちのひとつが

欠けているので空振りする時がありますが、日付も曜日も早送りできるようになりました。

この後ケースに入れて風防まで取り付け、精度チェックをしたのですが、どうも安定しません。

知らないうちに止まっていたり、2,3時間の内に数十分遅れたり。緩急針をいじっても、不安定なのは

直らないので、面倒ですがもう一度分解することにしました。


どんどん分解していって、最後に香箱を持ち上げたら・・・何と香箱の蓋が落ちているではありませんか。

異常らしい異常はこれだけでした。今度はしっかりと蓋を閉め、再度組み立てます。

香箱の隣の隣にある伝え車の一つをつけ忘れ、またばらすという失敗をへて、何とか組み上げました。

精度はやっぱり不安定ですが、さきほどよりはずいぶんまともです。平置きで一時間放置して、ほとんど

誤差がなかったのでケースに入れ、風防とベゼルを圧入し、とりあえず完成です。

ケースは全体がつや消し状態だったので、風防を含めてちょっと時間をかけて磨いてみました。
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もっと時間をかければよくなるんでしょうが、ジャンク上がりとしては十分な外観だと思っています。

腕に装着して3時間ほどでほとんど誤差がないので、今のところいい感じですが、実はその前に一度

止まっているんです。竜頭操作をしたら動き始め、その後止まりも遅れもないのですが、いやですね、

こういうのは。近いうちにまた分解することになるかもしれません。