CITIZEN Crystal Seven ACGS51402-Y

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今回はシチズンのクリスタル7という時計です。一応動いていますし、汚れはそれほどひどくありませんが、

文字盤の周辺には緑青が出ていて、ガラス風防の傷もひどいです。とにかく分解します。
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風防は2種類のパッキングで防水されていました。黒い方は劣化していましたが、シリコンラバー製みたいな

白い方はまだ十分な弾力がありました。黒い方は、手持ちのOリングと交換します。
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文字盤辺縁部の腐食はひどいのですが、中心部はきれいです。惜しいですね。腐食の緑色は目立つので、

削り取ってごまかすことにしました。

機械も比較的きれいです。
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シチズンオート21Jと同じく、日付は早送りできますが曜日はできないのに

なぜか部品点数はかなり多い構造です。日付板を外すと、その下に赤い点々が3つありました。
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この時計に使われているルビー33個のうち、3つはここに使われているということですね。

このムーブメントの輪列受けはネジ3本で留められていますが、一本だけ短いんです。締め込むねじ山の

数も少ないので、前回分解したときに間違えたのだろうと思って、組立の時に長いものと入れ替えたところ、

予期せぬトラブルが。そのネジの裏側はオシドリがスライドする場所で、長いと先端が飛び出てしまうので

短いネジを使うのが正解なのですが、勝手に長いものに変えてしまったためネジの先端が邪魔になって

しまったのです。見た目はよくあるストッパーのようだったので、長すぎるネジと気づくまで、えらく

時間をロスしてしまったのでした。

さらに組立も大詰めを迎え、日付板押さえを固定しようとしたとき、ネジが破損してしまいました。
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強く締め付ける前のできごとだったのでよかったのですが、代わりのネジがみつからないので

3カ所の押さえのうち、なくても一番影響のなさそうなところを取り付けないことにしました。
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そんなこともありましたが、無事組立も完了。風防の傷を何とかしたかったのですが、ガラスが相手では

どうにもならず、そのままになっています。
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