テンプチューナー
あれだけ大きな本震があったので、余震もかなり長期間(1年以上!)続くらしいです。
それがわかっていても、本震並みの余震が来る可能性も大きいので、余震のたびに「来たか!?」と
身構えてしまいます。こんなことが1年も続いたら、いくら脳天気な私でもおかしくなるかも。
そんな時こそ、趣味に没頭しましょう。
以前、安いタイムグラファーを買って、タイミング調整が楽になったということを以前書きました。
さすがに振動数を誤認識することはないのですが、表示される歩度は実際の日差とは違いますし、
歩度の相対的変化秒数も実際と違いますので、調整が一発で決まることはほとんどありません。
何を測っているのかと疑心暗鬼になりながら、それでもこれを目安にするしかないので使ってきました。
そんな中、昨年初冬あたりからジャンク品の分解組立を頻繁にやるようになってきました。
組立後、調整しなくてもいい精度を出しているものの方が多いのですが、いじりたくなるものも
当然あります。で、そういう時計の数が増えてくると、楽しみの一つであるはずのタイミング調整も
わずらわしくなってくるわけです。
このブログでも一度宣伝コメントが書き込まれたことがあります。
当初はその宣伝文句が胡散臭く感じられたものの、タイムグラファーが実際の日差と違う数字を
示すという現実を前にすると、テンワの動きを直接検出するこのデバイスの方が原理的にも頼りに
なるのではないかと思うようになってきたのです。
初期に比べると使い勝手を向上させ、価格も下げているので「ブログのネタにはなるか」と思い、
購入を決意しました。
では早速使ってみましょう。メインスイッチのほかにボタンが4つ。電源投入時に
どのボタンを押しておくかで点滅間隔(対象振動数)を変えます。
最初にまな板にあがったのは6振動の時計。6振動の場合は電源を入れるだけです。
電源を入れると、あんこうの誘引突起に似た電線の先のLEDが点滅を始めます。
この光をテンワに当て、浮かび上がるテンワの腕がぴたりと止まって見えるように緩急針を動かします。
取扱説明を書くつもりはないのでこれだけにしますけど、乱暴に言えばやることはこれだけです。
緩急針を動かしても腕の動きが変わらないとか、なかなか止まってくれないなどは
時計側の問題と思われます。
結果ですが、テンワの腕が止まって見えた時計は確かに日差がゼロ付近です。それは認めざるを得ません。
認めます。
このデバイスは今の歩度がどれくらいかが数字で出ないし、片振りや振り角も数字が出ないので、
マニアには受けが悪いのかもしれません。しかし、実用精度を追い込みたいだけなら
そこそこ使えるのではないかと思います。