CITIZEN Crystal Seven ACSS 51403-Y

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震災で勤務先の建物・施設が使えないので、関連事業所の場所を借りて業務を再開することになりました。

私も来週からちょっと遠いところに行くことになりましたので、自宅にいる今日明日で1個か2個の

分解を楽しんでおきたいと思います。


以前分解したシチズンのクリスタル7ですが、金メッキがはげはげでガラスは傷だらけ、

文字盤も緑青が浮いていたものの、なぜか惹かれる、捨てがたいものを感じていました。

そんな時に金メッキでないSS側のジャンクが出たので落札しました。

金メッキモデルとセットの品です。どちらも石数は27です。

現物を見ますと、金メッキの方は裏蓋があるタイプです。外観はあまりよくなく、

再生させる意欲が湧きませんが、とりあえず中を見てみました。

さびや汚れはないものの、ひげゼンマイがきれいならせんになっていません。

この時点で部品取り用となりました。


次にSS側の方を見てみました。裏蓋のないワンピースケースです。
イメージ 1


傷はそれなりにありますが、SSですから磨けばなんとかなります。

ベゼルを外して風防を外すと、意外にきれいな状態。ロードマチックのような構造ではないので、

ウルトラクロンのようなジョイント式巻真でしょう。
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針を外してひっくり返し、竜頭を回すと中身が出てきました。こちらも機械はまずまずの状態でした。

早速分解します。構造はちょっと違うところがありますが、ほとんど33石と同じです。

33石では日車の受けにルビーが使われていましたが、これが金属になっています。
イメージ 3


これで-3石。自動巻き機構の一部もルビーが省かれていました。これで-2石、合計-5石。

残りの1石はどこが違うのかわかりませんでした。
イメージ 4


組立は前回の33石の時とほぼ同じなので割愛しますが・・・途中でトラブル発生。

日車を3箇所で押さえていますが、そのうちの一箇所のネジを紛失してしまいました。

いつもならじきに見つかるのですが、今回はなかなか出てきません。

やむを得ず、部品取り用と決めた方からネジを取り出し、取り付けました。

ケースとベゼルはバフがけし、適当に光らせてあります。エッジがちょっとダレていますが、

こんなものでしょう。これでガラスもきれいにできたらけっこう見栄えがよくなると思うのですが、

ガラスは磨けませんのでクリア塗装してごまかします。

日差は+20程度ありましたのでちょっといじってからケースに収め、

ガラスのクリア塗装が乾くのを待って取りつけ、ベゼルをはめて出来上がり。
イメージ 5


針にはほとんど傷がなかったのでいい感じです。