LONGINES ADMIRAL HF
今回の時計は、初めてのスモセコ手巻き飲んで意図となります。
キャリバー番号は6922、自社ムーブのようです。
竜頭が非純正なのでジャンク扱いでしたが、外観はジャンクとしてはかなりきれい。
竜頭が非純正なのでジャンク扱いでしたが、外観はジャンクとしてはかなりきれい。
ねじ込みの裏蓋を外すと、裏蓋には6011の数字が。約25年前ですね。
機械もかなりきれいです。受けの面取りのポリッシュ部がやや曇っていますので、
分解前に磨き布で擦ってみました。かなりきれいになりましたが、
曇りを取り切ることはできませんでした。
では分解します。秒針は文字盤との間に剣抜きの先が入らなかったので、
文字盤を浮かせて外す方法を取りました。
次に日の裏側です。腕時計としては最も基本的な構成ですね。
竜頭周りも針回しと巻き上げの切替だけですからシンプルです。
一応写真を撮りながら分解を進めていきます。
その次に輪列側。普通は一番受けから外すのでしょうが、輪列受けを先に外してしまいました。
特に問題ないと思いますけど。
輪列は香箱から四番車まで、ややジグザグながら一直線に並んでいます。
機械式時計の説明として雑雑誌や書籍に載っている図とほぼ同じです。
構造上特筆すべき部分はないように思います。
ただ、緩衝装置のバネが今までにないマルタ十字のような形をしています。
テンプ受けの方は分解することができましたが、地板の方はバネが外せませんでした。
以前分解した人も苦労したらしい跡がバネに刻まれています。
私もピンセットでつついて見ましたが、外れる気配がないので、破損を恐れて取り外しを諦めました。
次に香箱を開けてみたところ、中はきれいで前回のOH後ぜんぜん使われていないのではないかと思える状態。
手巻きなので、特に注油は不要であろうと判断し、香箱真にだけ注油してふたを閉めました。
洗浄のあとは組立ですが、四番車の配置を除くと今までに何度か組み立てた手巻き時計と
だいたい同じであるため、特に問題なく組み立てられました。
ケース外観から、時計のランクとしてはそれほど高い位置づけではなかったモデルと思いますが、
針の建て付けなどはけっこうしっかりしてましたので、さすがロンジンという感じでしょうか。