Ricoh Dynamic Auto 33J
SS、金めっきの2個セットで入手しました。金の方は竜頭巻真なし、SSケースの方は秒針がないため、
ニコイチが前提の作業です。
ケースの互換性はないようですが、機械は同じもののようです。SSケースの方をベースにすることにしました。
機留めはねじも板もさびてボロボロ。除去するのに苦労しました。除去した痕もひどいことになってしまいました。
通常、日車は押さえで外れないようになっていますが、この機械では文字盤だけで押さえています。
輪列側です。手巻きの機械の上に自動巻き機構を乗せているのがわかります。
香箱内はグリスなのかスラッジなのか分かりませんが、真っ黒なのできれいにします。ゼンマイの外端はセパレート。
手巻き用のゼンマイとスリップ用の短い部品の組み合わせで自動巻きに対応しているようです。シチズンの
スーパージェットも同じ構造でした。
この回から香箱にグリスを入れることにしました。今までは近所の時計屋さんの話を鵜呑みにして、自動巻きの
場合だけ香箱内周にグリスを塗っていましたが、これからは全体にグリスが回るようにしていくつもりです。
違うので、苦労しました。
この機械、日車を収めるスペースが外側に張り出しているため、機械の主要部分に対して外径がかなり大きいようです。
そのため、他の機械だと日の裏側を上にした時にうまく機械台で挟めず難儀することが多かったのですが、
この機械は楽でした。
組立はできたのですが、文字盤で日車を押さえるタイプのためか、うまく日付が変わってくれません。いまだに調整中です。
風防は大きなひびがあるので、秒針が多少短いくらいはなんの問題もありません。