SEIKO Speed-Timer 7015-7000

買っておきながらこんなことを書くのも何なんですが・・・この時計のクロノグラフって、

どういう使い方をするんでしょう。積算計もなく、回転ベゼルもない。実質1サイクル一分程度の

事象しか計れない。このモデルはデシマル目盛りがついていて、その他タキメーターやパルスメーターの

目盛りが付いているモデルもあるようですが、どれも実用性には疑問符がつきます。

とにかくクロノグラフにすることが目的だったのか、何か明確な用途があったのか、よくわかりません。

どなたか教えてください。


実はこの時計、以前「失敗続き」という記事の中で書いたローター破損により作業が中断していたやつです。
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ローターと軸の圧入がこんな方法で何とかできたので、作業を再開することにしました。
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前回無理した時についた少しの傷と変形がありますが、取り付けて振ってみても干渉はしていないようです。
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最初の難関は巻真の取り外しでした。技術解説書には「レバーの先端を押すと引き抜ける」と

書いてあるのですが、そのレバーがみつかりません。仕方がないのでケースに入れた日の裏側から

ばらしていきました。わかったのは、竜頭を2段引いた時にレバーが出てくるということでした。

(あとで技術解説書をよく読んだら、それも書いてありましたけど!)

普通は押し込んだ状態で巻真を抜き差ししないとトラブルになることが多いので、そんなことは

全く考えませんでした。
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次は表側に行って、クロノグラフの分解です。当たり前ですが、6139とは構造も作法もかなり違います。

クロノグラフを始動させた状態で分解組立していかないと、クロノグラフ車を破損する可能性があるって

んですが、まあちょっと気をつければ大丈夫だと思います。
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プッシャーも分解してきれいにします。
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組立は、技術解説書を見ながらやっていったので、けっこう時間がかかりました。写真を撮る余裕も

あまりありませんでした。
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余談ですけど、組立の最初の作業が地板の耐震装置取り付けなのですが、いきなり受け石を飛ばして

しまいました。それが非常に運の悪いことに、そばにあったゴミ箱の中に入ってしまったのです。

すごい確率ですよね。このゴミ箱にはここ一月くらいのごみが入っていて、自作ストラップを作った

時のカスなどもあるので捜索は難航を極め・・・丸めたごみ一個一個開いていくのも苦痛なので

15分くらいで諦め、部品取りジャンクを活用しました。


それはともかく、針はこんな感じで磨いて・・・
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専用機械台の代わりに風防を取ったケースを使い、復針ボタンを押しながら秒針を挿入。
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ケースからまた機械を取り出し、風防・ベゼルの取り付け。
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解説書の指示に従い、ローターの矢印と伝え車の穴を合わせて取り付け、完成しました。
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