SEIKO 5 SPORTS 6119-6020

これまた10個一山のひとつです。インナーベゼルリングが回転するタイプです。
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状態としては、動いてはいますが風防表面がおかしい。油汚れのような、クリア塗装の上を溶剤を含んだ

布で拭いたような感じですが、油汚れでも塗装でもなく、ガラス自体がそうなっています。写真の状態

よりきれいにはなりません。ガラスを溶かせる物質でも使ったんでしょうか。

その他、針やインデックスの夜光が黒く変色しています。インナーベゼルリングの12時の三角も消えて

いるので、まとめて夜光入れをしてみることにしました。
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機械の状態は悪くないので、どんどんばらします。
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一番伝え車のホゾ穴はこんな物質が付いていました。

モリブデン入りグリスか何かでしょうか。素人作業ではないような気がしますが、さて?
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分解の後は洗浄し、組み立てます。
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組み立て後、針とインデックスの夜光入れです。真新しい夜光では全体のヤレ具合と合わないので、

アンティークカラーを混ぜて調合。古い夜光を除去してから塗っていきます。針はまあそこそこうまく

いきましたが、文字盤のインデックスはちょっとはみ出たりして、その修正痕が見えますが、ぱっと見は

それなりに仕上がりました。アンティークカラーはもうちょっと少なめでもよかったかな。これでも

かなり少量のつもりだったんですが。
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針と文字盤に夜光を塗って、片付けた後にベゼルに塗ってないことを思い出しました。また調合するのが

面倒だったので、こちらは両面テープの上にるみっこメディウムを盛り、それを三角に切り出して

貼り付けることにしました。よく見ると違和感ありありですが、まあぱっと見は問題ありません(^_^;

さて、問題のガラスですが、キイロビンをフェルトバフにつけて磨いたところ、油汚れのような痕は

取れました。心なしか他の傷のエッジも丸くなったような気がします。

ケースは、めんどくさいので表をオールヘアライン仕上げにしました。これはこれで悪くないです。


ということで完成です。
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