SEIKO GS HI-BEAT 5645-7010

いつかはGS、って訳じゃないんですけど、一応セイコーのフラッグシップですから興味はありますよね。

なかなか手を出せる物件がないままでしたが、これは比較的安価で入手できました。私が手を出せる

GSは、やっぱり56系くらいかな・・・
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中身はロードマチックとほぼ同じとわかっていますので、特別な思いは湧きません。でも、

側はちょっと違うような感じがします。スペーサーの納まりとか裏蓋のネジの仕上がりとか、ケースを

磨いたときの光り方とか。まあそれくらいは違わないとね。

一応GSだし、機械もけっこうきれいなので、気を使って分解していきました。

まずケースを分解してみました。ベゼルを外すと、金属リングが接着されたガラスとガスケットに

分かれました。
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ガラスにはそこそこ目立つ傷がついていますので、またキイロビンで磨いてみます。

時間をかければかけるほど傷は小さくなっていきますが、エッジの欠けはどうにもならないので、

多少の傷を残して終了。ケースも傷が多いので磨きましたが、今までの時計より短い時間で

よく光るようになった気がしました。

さて、機械ですが、やっぱり基本はロードマチックと同じですので、特に書くことはなく・・・

ただテンプには怪しげな部品が付いてますね。ここはロードマチックと違いますが、どんなときに

どういじるのかがわかりません。
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次は分解して洗浄して組立です。
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輪列側は流して、日の裏側をじっくり。巻真まわりがけっこう複雑なので、後で見返せるように

するためです。鼓車と吉車を巻真で串刺しにした後、カンヌキとカンヌキバネを取り付けます。
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次に切り換え車と小鉄レバーバネ、揺動レバー、オシドリを取り付けて
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カンヌキ押さえをつけて
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揺動規制レバーをつけて
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日車躍制レバーと揺動規制レバーバネをつけて
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日の裏車以降の部品をつけていきます
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日車押さえをつけて、機械はほぼ完了。
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ケースに入れてスペーサーを入れて
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裏蓋の腐ったメダリオンをコピー品に貼り替えて
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完成。
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だいぶ見やすくはなっているものの、ガラスの傷(特に縁の欠け)が目立つので、風防が見つかれば

交換したいところです。

でも、なぜかこの時計、訴えかけてくるものが少ない・・・なぜでしょうね・・・