CITIZEN DELUXE 21Jその後

昨日の続きですが、これはその5日後の話です。



CRCに浸けて5日後、ネジを回してみたところ、ぬるっとようやく緩みましたぁ。一安心です。

ということで作業を再開しました。
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オシドリピンとオシドリが分離できないのでこのままとし、

それ以外を分解後、部品にたっぷりついたCRCを拭き取り、洗浄。

ロンジン291をさびさせてしまった経験から、洗浄後はすぐに水を切り、ドライヤーで温めながら

乾燥させました。きれいになるけど面倒だなあ。

受け石やバネはすすぎの時に流れてしまっても見えないので(リコーダイナミックワイドで石を

紛失した理由がこれです)、今回はそういうものだけはベンジンで洗うことにしました。

しっかり蓋が閉まる洗浄カゴを買おうかな。

洗浄後は組立。秒針カナが使われていますが、シチズンは秒カナと噛み合う三番車がダブルに

なっているので、秒針カナ押さえバネがありません。
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香箱受けと三番受けをつけたらザラ回し確認。OK。
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そしてテンプ取り付け、動作確認。OK。
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テンプの穴石をつけ、受け石の平らな面にオイルを乗せ、

ひっくり返して取り付け。マイクロスコープで見たらうまく真ん中にオイルがたまっていました。成功です。

そして日の裏側。難しいところはありませんが、筒カナ車に忘れずオイルを注します。
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文字盤はインデックスが曇っていたのでコンパウンドで磨きました。

針も、普通は金属磨き布で拭けばきれいになるのですが(塗装品を除く)、

この時計の針は汚れの皮膜が取れなかったので、コンパウンドで磨きました。

ケース、ベゼル、裏蓋も磨きます。風防はほとんど新品のものがついていたので、そのまま使いました。

機械に文字盤をつけて、針をつけて
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ケースに入れて完成。
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緩めるのに苦労したネジは、他の場所のネジとはピッチが違うものでしたが、

締め込みは普通にできましたのでそのまま使いました。

ただし、締め付けはちょっと緩めにしておきました。