BREITLING 1189 (2)

ブライトリング1189のその後ですが、主ゼンマイが入荷しました。
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これがボール紙小片に挟まれ、紙にテープで留め、封筒に入れて送られるという、超簡易包装で届きました。

送料が安いわけだ(^_^; こういう部品ならこれでもいいですが、時計本体も

同じような送り方をする出品者かもしれませんね。


切れたゼンマイは茶色でしたが、これは銀色なので、ニバフレックスでしょうか。

自分の使用頻度を考えると、たぶん切れる可能性はほとんどないでしょう。


ケースはめっき工房でニッケルめっきしておきました。前のさびさび状態よりはずっと

いいと思いますが、ラグの裏はほとんど手をつけなかったなど、かなりやっつけ仕事なので

写真は割愛(^_^;


日の裏側の保油装置をつけた地板に輪列を並べて
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受けをかぶせました。
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角穴車をつけ、丸穴車をつけようとした時、小さいネジが1個たりないことが発覚。

おそらく、ドライヤーで乾燥させた時に吹き飛ばしてしまったのでしょう。

かなり小さいネジなので、捜索を早々に断念。組立を続行できないことはないのですが、

組立後、ネジが見つかった時に取り付けるのはかなり面倒なので、

一念発起してしばらく掃除してない部屋をきれいにすることにしました。

ちらかったものを片付けていくと、だいぶ前に飛ばしてみつからなかったセイコーアクタスの香箱を

ソファの上で発見。そして、床のものをどかしていくと、Uの字のバネを2本発見。

コハゼバネか日車ジャンパーのバネと思われますが、どの時計なのかはもう覚えていません(^_^;

一通り整理した後、掃除機をかけます。特に机とソファのまわりは念入りに。

時々油を売りながら、何とか掃除が終わりました。そして、いそいそとゴミタンクと新聞紙を持って

勝手口から外へ。そこで吸い取ったゴミを新聞紙の上に広げます。

ここで「あった!」となることを期待していたのですが、そうは問屋が卸しません。やはり目視では

全然見つけられません。そこで100円ショップの磁石を持ってきて、ゴミの上をサルベージ。

すると、またU字形のバネが。これは56系の秒針規正レバーバネですね。確かに一度なくして、

ジャンクから部品取りした記憶があります。

しかし、肝心の丸穴車固定ネジが見つかりません。もう一度丹念にゴミの上をスィープ。

これでようやく第一目的のネジと、また別のネジ1本が見つかりました。

残念ながら、ファーブルルーバの小さい受け石は見つかりませんでしたが、大掃除した甲斐があったというものです。



寄り道が長くなりましたが、作業再開。クロノグラフ受けを載せて、分解時の写真を見ながら

レバー類を取り付けていきます。
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そしてクロノグラフ車や受けを取り付け、テンプまで取り付け。ゼンマイを巻き忘れたのでテンワは

動いていません。
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また、テンプ受けへの注油は、緩衝装置がないタイプなのでひげゼンマイの隙間からオイラー

差し込んで注油しました。ゼンマイを外すのが正しいのでしょうが、二次災害を避けるための苦肉の策です。

日の裏に移って部品取り付け。この辺は簡単です。
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文字盤をつけてケースに入れ、針を挿します。
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干支足固定ネジが受けの固定ネジとそっくりなので、ちょっと戸惑いました。

軽く動作確認をして、ベゼル・風防と裏蓋をはめて完成しました。
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思ったより部品点数が少なくて、時間はかかりませんでした。3カウンターだったら、もう少し

大変なんでしょうね。