OMEGA DE VILLE 166.075 その1
オメガです。デ ビルは前にもやりましたが、こちらは角形。
裏蓋は12゚回して開ける、とちゃんと書いてあるのにコジアケで開けようとした形跡があります。
振るとカタカタ音がします。感触から判断すると、ローターが外れかかっているようです。
開けてみると、パッキングはどろどろですが機械は意外にきれい。
ミドルケースから中枠を出しました。風防と中枠の間のパッキングもひどいものです。
ジャンクとしては並レベルの針と文字盤を外し、日の裏側を分解していきます。
輪列側から来ている軸に圧入されている部品がありますが、とりあえず手をつけずにおきました。
輪列側から来ている軸に圧入されている部品がありますが、とりあえず手をつけずにおきました。
輪列側です。銅めっきはきれいなんですが、萌え度は低いように感じます。特に角穴車周辺。
受けを外したところです。二番車が香箱の上にあり、三番車が秒カナにつながっています。
秒カナは地板に直接挿すレイアウトで、押さえバネは秒カナの片側の肩を押さえています。
秒カナは地板に直接挿すレイアウトで、押さえバネは秒カナの片側の肩を押さえています。
左上の細い棒は秒針規正レバーで、テンワの外周を押さえて秒針を止めます。
香箱はけっこう汚れていました。
いつも通りゼンマイを取り出しましたが、普通なら途中で巻き方向が変わるはずなのに、
いつも通りゼンマイを取り出しましたが、普通なら途中で巻き方向が変わるはずなのに、
こいつは最後まで同じ方向。試しに指で軽くしごいてみたら、曲がり方が変わりました。
相当へたっているようです。このまま使えないことはないのでしょうが、持続時間はかなり短いと
思われるので、交換することにしました。
eBayで探したところ、以前venus188のゼンマイを買った業者が出品していたので落札。
なぜか$3返金してくれました。
そう言えば香箱分解時、こんなものが出てきましたが、何なんでしょう。
次に自動巻ユニットを分解しました。ここで、ローターが外れかかっていた原因がわかりました。
ローター軸のベースが割れてずれ、ストッパーが効かなくなっていたのでしょう。
またジャンク探しか・・・と思いつつ、一応こちらもeBayで探してみたところ、
単品で出品されていたので落札。
オメガは2個目ですけど、破損による部品交換が必要なものが続くとへこみますな。
分解は完了したので洗浄しましたが、ゼンマイがないと組立作業ができませんので部品待ち。
ローターのめっきが傷んでいたのか?超音波洗浄をしたらかなりめっきが剥げてしまいました。
昨日ゼンマイだけ届いたので、作業再開です。純正品ではないようです。
地板に緩衝装置をつけて輪列をつけました。
その後一番受けをつけましたが、秒カナの取り付け忘れがあったので、やり直し。
その後輪列受け、丸穴角穴車を取り付け。
ザラ回しOKでアンクル、テンプを取り付け。自動巻ユニットについても、幸いなことに
ザラ回しOKでアンクル、テンプを取り付け。自動巻ユニットについても、幸いなことに
ローター軸が最後に取り付けできるため、そこまで組立をしておきました。
次に日の裏です。二番車の先端が日の裏に出ていて、その先に小さなカナを圧入します。これが
摩擦車になっているようです。
後はどんどん組み付けていきます。この状態になるまで写真を撮るのを忘れていました。
その後文字盤、針をつけました。めっきの剥げたローターには、めっき工房で銅めっきしました。
これでローター軸が届けば残された作業はごくわずか。
つづく