CITIZEN CHRONOGRAPH AUTOMATIC 8110A 完結編
30分積算計が止まらない原因はだいたいわかります。ストッパーがどれかは分解図と写真で
わかりますので、その部品が変形したりしていないか、取り付け方はあっているのかを確認しました。
分解時と組み立て後の写真を比べたら、あっさり違いが発見されました。
まあ単純なミスですが、この修正のためにテンプも輪列受けも外すことになるので、
まあ単純なミスですが、この修正のためにテンプも輪列受けも外すことになるので、
大きな二次災害を招く可能性があります。単純だからこそしてはいけないミスであることを
肝に銘じなくてはいけません。
ローターをつけました。パッキングをつけても防水は怪しいと思いますが、タイミング調整後に
取り付ける予定です。
風防も汎用品に交換しました。ロードマチックでは薄いものを付けざるを得なかったので、その反動で
純正より厚いものを選んでしまいました。もともと付いていたのは厚みが1.5mmくらいでベゼルと
つらつらでしたが、2mmのを付けたら思ったより飛び出し量が多いです。
ということで、一応完成です。
分解時に出てきた異物は、アディショナルフライバックスプリングという部品の一部のようです。
その名前から、フライバック時の動作を確実にするためのものと思われます。これがあれば、
リセット時のクリック感がしっかり出るのかもしれません。なくても使えるので、気長にドナーを
探しますか・・・
あと、おもしろいのは曜日の早送り方法です。竜頭一段引きで回すと日付が早送りできるのですが、
曜日を送る時は一段引きの状態でリセットボタンを押すんです。変わってますね。