シェラック・シケラック

突然ですが、アンクルに爪石を固定するのに松脂のようなものが使われているのをご存じの方も

多いと思います。私はその名前を「シェラック」と覚えましたが、「シェラック」でググった場合に

時計関連のページはぜんぜんヒットせず、ファッションブランド、塗料のページばかり。

代わりに「シケラック」で検索すると、時計・塗料関連ページばかりがヒットします。

「シェラック」=「シケラック」と明記しているページはありませんが、「シェラック(セラック)」、

「シケラック(セラック)」という記載から、同じ物質のことを指していることが伺えます。


なぜ突然こんなことを書き始めたかというと、ふとしたことをきっかけに、驚きの連続があったからです。

発端は、何気なく駄菓子(ガム)の成分表示を見ていた時です。そこには「光沢剤(シェラック)」の文字が。

爪石を固定するシェラックがガムに使われている? Wikipediaによりますと、原料は

ラックカイガラムシの分泌物だそうで、無味無臭人畜無害、その他の食品にも

広く使われているらしいのですが、そんなものが食品に使われているとは。

また、昔のSPレコードの主要材料だったとのこと。


ただ、時計との関連情報が出てこないので、次に「シケラック」で検索。この名前は、

ヤフオクで落札した廃業時計店の部品箱の中にあったために知っていました。
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こちらの単語では時計関連はたくさん出てきます。

その特性として熱可塑性があるのはわかっていましたが、アルコール系溶剤に溶けることは

しりませんでした。今まで、メタルクリーナー⇒水洗い⇒アルコール漬け(脱水)⇒ドライヤー乾燥

という手順で部品の洗浄をしていましたが、アンクルやテンプはアルコールにつけては

いけなかったわけですね。今まで不具合は発生していませんが、今後は対策を考えなければいけません。


という独り言でした。


その後、"シケラック"という読み方は、もしかしたらドイツ語由来ではないのかと思いつき、調べてみました。

英語の綴りは、シェラックは"shellac"ですので、これを英独翻訳してみたところ、ドイツ語では

"Schellack"となりました。読みはドイツでもシェラックなんでしょうが、日本人がこのつづりを読む時に

すけらっく ⇒ しけらっく となった・・・ 考えられないことではないですよね。